「執行草舟の視線」の難しい言葉 3
続きです。
「暗合」
「あんごう」と読み、思いがけなく物事が一致すること。
「絢爛」
「けんらん」とよみ、目がくらむほどきらびやかで美しいさま。「豪華絢爛」の「絢爛」ですね。
「ミスティック」
「mystic」というスペルで、神秘的であるさまという意味です。
「包攝」
「ほうせつ」と読み、一定の範囲内に包み込むこと、ある概念が一般的な概念に包み込まれること。
「演繹」
「えんえき」と読み、普遍的命題から、特殊命題を導き出すこと。また、敷衍してのべること。
「託宣」
「たくせん」と読み、神が人に乗り移ったり夢に現れたりして意思を告げること。そのお告げ。神託。
「瘁え」
本書には「おえ」と振り仮名がありましたが、検索してもこの読みでは出て来ません。「『瘁ゆ』の連用形」なんて出てくる割には、「瘁ゆ」の意味が出て来ません。「瘁」単体で「スイ」「瘁む」で「やむ」、「瘁える」で「うれえる」と読むそうで、病むとか憂えるという意味だそうです。
「尽瘁」
「じんすい」と読み、力を尽くしてくたくたになるほど苦労すること。
「指嗾」
「しそう」と読み、指図してそそのかすこと。けしかけること。
「慷み」
本書には「うれたみ」と振り仮名がふってありましたが、検索しても出て来ませんでした。「慷く」で「なげく」と読み、読み通りなげくこと、気が高ぶること。
「懼れ」
「おそれ」と読み「恐れ」と同じ意味です。
「肺腑」
「はいふ」と読み、肺臓のこと。転じて心の奥底という意味もあるそうです。
「畢生」
「ひっせい」と読み、生を終える時までの間。一生。
「妙帝」
おそらく「みょうてい」と読むのでしょうが、検索しても出て来ません。鹿児島国際大学のが大学祭の一日が「妙帝氣祭」と銘打たれていましたが、それは2022年の大学祭で2024年には「未躍氣祭」に変わっていました。鹿児島国際大学に問い合わせれば何かわかるかもしれません。
「廉恥」
「れんち」と読み、心が清らかで、恥を知る心が強いこと。「破廉恥」は、恥を知る心が破れちゃってるんですね。
「暁闇」
「ぎょうあん」と読み、本書でもそう振り仮名がふってありましたが、「あかつきやみ」とも読むそうです。明け方のほの明るい闇のこと。
「擬した」
「ぎした」と読み、それでないものをそれに見立てたこと、なぞらえたこと。一応確認しました。
「啓いて」
「ひらいて」と読み、読み通りの「ひらく」ですが、「心を啓く」、「悟りを啓く」なんていう使われ方をするようです。
まだまだあるので、あと2、3回続きそうです。