ロシア機が領空侵犯

 ロシア軍哨戒機が北海道礼文島沖で、およそ3時間の間に3度、日本の領空を侵犯しました。重ねての退去要求でも侵入をやめなかったため、航空自衛隊は対領空侵犯措置では初めて、強い光と熱を放つ「フレア」による警告に踏み切りました。と言っても「フレア」が何だかわかりません。

 「フレア」なんていうと、Superflyの曲を思い出してしまうお花畑人間です。あのポップでやさしい感じの曲がNHK連続テレビ小説「スカーレット」にぴったりだったと記憶しておりますが、そんなのんきなことを言っている場合ではありません。先月は中国軍機が初めて領空侵犯してきましたし、その後も海から空から日本を伺い、今回は何度も退去要求したにもかかわらず3回も領空侵犯しています。

 今回の「フレア」は、ミサイル攻撃を避ける「おとり」などに使われる熱源弾だそうです。ミサイルって、腕利きの飛行機乗りや砲撃種が標的を狙って打つものだと思っておりましたが、熱源を追尾できるのですね。航空機のエンジンなどから放出される熱を追尾するのですが、その追尾を交わすことに使われるのが「フレア」だということです。でも、それって「警告」になるのでしょうか?ちょっと調べてみました。

 「フレア」は視覚的にも非常に目立つため、敵機に対して強い警告メッセージを送ることができるのだそうです。「フレア」と聞くと、ロウソクの炎みたいなイメージを抱いておりましたが、太陽での爆発による閃光を「太陽フレア」なんて言いますし、割と激しい言葉なのかもしれません。また、フレア警告は国際社会に対しても強いメッセージを送る手段になるのだそうです。「遺憾だ」と言っているだけで終わらなくてよかったですね。航空自衛隊、グッジョブです。

 とは言え、先日読んだ「撃墜」に詳しくありましたが、領空侵犯に対しては民間機に対してもたいした警告もせずに撃ち落としてしまうのがソ連でしたから、フレア警告なんて、なんとも思っていないでしょうね。あんまり過激なことを書くのは憚られますが、中国、ロシア、北朝鮮に囲まれた国として、しっかりと国を守って頂ける方が総理大臣になってほしいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?