トレーラー事故

 奈良県天理市にある名阪国道のインターチェンジの降り口で大型トレーラーがガードレールを突き破って斜面に転落するという、凄まじい事故が起きました。事故の瞬間をとらえた動画があり、NHKの報道で放映されていました。(名阪国道で大型トレーラー転落 27歳の運転手が死亡 奈良 天理 | NHK | 事故

 警察によれば、転落したトレーラーの近くで運転していたと見られる27歳の男性が倒れているのが見つかり、その後、亡くなったとのことです。トレーラーは日本の道路を走る中でも最大級の車両と言えるでしょう。27歳という若いドライバーが、運転の技術を磨いて資格を取り、トレーラーを運転してくれるなんて言うのは、会社としても頼もしい限りである一方で、これだけ大きな事故を起こされてしまえばたまったものではありません。転落したトレーラー、車両も積載した商品も全部駄目でしょうね。それでも単独事故で済んだことが不幸中の幸いだったのかもしれません。

 報道の映像と、Google mapを照らし合わせてみてみると、事故を起こしたトレーラーは名古屋方面から走って来て天理東ICを岩屋方面に向かおうとしていたところだと思われます。速度がどの程度出ていたのか、この側道の距離で減速しきれるものなのか、ちょっと分からない部分もありますが、少なくともカーブを曲がり切れる速度ではなかったということでしょう。Rのきついカーブですが、動画からはカーブを曲がろうという意思が感じ取れるので、居眠りをしていたわけでもないのでしょう。この辺りは、地元のトレーラー乗務員の方のお話なども聴いてみたいところです。

 運転していた27歳のドライバーさんはトレーラーの近くで見つかったとのことですから、車から投げ出されたのでしょう。シートベルトをしていなかった可能性が高いと思います。これ、シートベルトしていたら、少なくとも座席に固定されてキャビンの中にいることが出来たでしょう。なんてこと考えましたが、動画をよく見ていると白いキャビンが確認できません。トレーラーの連結部分は転落事故等でも外れない程頑丈だと聞いたことがありますが、コンテナもシャーシから離れているようですし、外れて別なところに落ちている可能性もありそうです。

 ドライバーの皆様は、大きな車両、重たい車両、それも通常の乗用車の何十倍という重量の車両を運転しているということを肝に銘じて、こんな事故が二度と起こらないようにして頂きたいですし、私もそのように指導し、この事故は社内でしっかり共有したいと思います。

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