西川龍馬がFA行使
広島東洋カープの西川龍馬選手が、国内FA権を行使すると発表しました。マツダスタジアムで取材に応じ、「パの野球に興味があった。野球人生は短い。ここから良くなるのか、悪くなるのかは自分次第でもあるので、環境を変えてまた新たな自分探しをできたら」とコメントしています。
2015年ドラフト5位で王子からカープに入団。2016年、ルーキーイヤーから一軍で活躍し、カープは三連覇で2018年までは「優勝しか知らない男」と言われていました。非凡なバッティングセンスは、鈴木誠也をして「天才」と言わしめるほどですが、私は個人的に「変態」と言いたくなってしまいます。体勢を崩しながらの悪球打ちが凄まじい一方で、いつだったかフェニックスリーグか何かで見た厳しい内角球を身体の回転で見事にさばいたバッティングも変態出来でした。無理な体勢からフルスイングを試みるから、わき腹を痛めてしまうのではないかと思うほどです。
いつだったか、まだ内野を守っていた頃、黒田投手が完封?完投?ペースで投げていたところ、9回にサードの守備に入って、三遊間のゴロをダイビングキャッチしました。すぐさま立ち上がって一塁に送球するも大暴投になってピンチを招いた場面が記憶に残っています。この時は、「若い選手に、責任を背負わせないでやってほしい」と黒田投手の投球に、祈りをささげたものです。
その後、送球に難があることから外野手にコンバートされましたが、そもそも足も速いので、良い守備を見せてくれました。また、いつだったか、シーズンオフの筋肉番付のようなテレビ番組で、走塁部門で優勝してくれました。ショットガンタッチの緒方監督とまではいきませんでしたが、カープの選手が活躍してくれて嬉しかったし、よく覚えています。
FA権を取得した昨年から、本人が「オリックスに行きたい」と考えているなんて言う話は聞いておりました。新井さんの監督就任で見事慰留に成功しましたが、1年を経て権限行使となりました。パ・リーグに移籍してしまうと、見る機会が大きく減ってしまいそうですが、プロ野球ニュースをにぎわすような変態バッティングで、新天地でも活躍してほしいものです。残念だけど、頑張ってください。