若者よ、選挙に行くな
「若者よ、選挙に行くな」という動画が炎上しているそうです。検索してみると2021年の衆院選の時の動画が出て来ましたが、コレ((1) 【若者よ選挙に行くな】2021 - YouTube)、観たことがありました。いや、炎上している動画はコレではなく、こちら((1) 若者よ、選挙に行くな 【2023年ver.】 - YouTube)でした。私が観たのは衆院選の時だったのかどうかは覚えておりませんが、なんていうか「言い得て妙」だと思いました。皮肉が効いていて面白いとも思いましたね。ただ、高齢者の方が出て来て、選挙に行かない若者を揶揄するような内容なので、高齢者の方から見るとちょっとおもしろくないと思います。でも、高齢者の方には届かないのかもしれませんね。
で、炎上した今回の動画も同様な内容でした。作成したのは株式会社笑下村塾という団体ですが、このネーミング、「ちょっとどうかな」という思いと、「なかなか面白い」という思いが同居し、評価に困りました。この笑下村塾の代表がたかまつななというピン芸人で、正直芸人としては全く存じ上げていないものの、政治関連の報道で時々目にするお名前でした。
動画に対する批判の内容としては「世代間の分断を煽る」、「老人を差別している」、「海外の元ネタのパクリ」といったものでした。いろいろあると思いますが、全ては感想ですね。的を射た批判をするとしたら、先述したように高齢者の方々こそが、「そんなこと考えていない」と否定することくらいだと思います。「世代間の分断を煽る」とか「老人を差別している」ような部分もあるかもしれませんが、コレを観て本当に高齢者に嫌悪感や差別感情を抱くような方は、テレビとか動画とか見ない方が良いでしょう。「元ネタのパクリ」なんていうのは世の中にどれだけ流通しているのやら、若い頃、海外アーティストの曲を引き合いに出して、日本の新しいバンドの曲を「○○のパクリだぁ」なんて言っていたダサい自分を思い出してしまいました。
一笑に付しても問題ないような気もしますが、たかまつ氏は動画の意図等を別な動画でしっかりと説明し釈明しています。そうした中で反省点も挙げられていますが、何より、前回、衆院選の時にも同様の動画を作成し、それ自体は炎上という事態にはなりませんでしたから、今回の炎上に対して釈明しながらも、それだけ名が売れたということで、たかまつ氏はほくそ笑んでいるのかもしれません。