兵庫県知事選挙 2

 大変物議を醸した兵庫県知事選挙が投開票されました。結果は前知事の斎藤氏が1,113,911票を獲得し2回目の当選を果たしました。最有力とされていた稲村和美氏は976,637票と検討しましたが、落選となりました。7人の候補者、いや立花孝志氏は候補者として数えてよいのかなんとも言えませんが、全員が無所属での立候補なのですね。しかし、3位となった清水貴之氏は、直前に維新の会を離党しています。そういえば、都知事選に出たR氏も離党して無所属でしたが、地方選挙は無所属の方がよいものなのでしょうか。投票率は55.65%で前回の41.1%を大幅に上回りました。ですが、これだけ話題になったのに44.35%の方が投票に行っていないというのも残念な気がします。いや、「これだけ話題になった」と書きましたが、意外と地元の方々が冷静だったということなのかもしれません。

 ネット上には様々な意見があり、どれも真偽はなんとも言えませんが、少し並べてみたいと思います。

 「『既得権益の手先であるメディアは信用できない、ネットに真実がある」みたいなストーリーには、ある種エンタメ的な面白さがあって、そこから生み出される熱狂が判断力を鈍らせ、デマや不確かな情報が「真実」として広まっていく。」

これくらいなら、言っていることは理解できるものの

「真実が虚偽に敗れた、誠実が不実に敗れた、寛容が傲慢に敗れた、賢明が蒙昧に敗れた、正気が狂気に敗れた兵庫県知事選。この深刻な民主主義の危機は、メディアと教育の責任だ。」

「社会の底が抜けた。」

「底が抜けてるよ。もう他に言葉が見つからない。 社会の底が抜けている。」

こうなってしまうと、ちょっと何を言っているのかわかりません。「社会の底が抜けた。」って、どういうことなのでしょう。かつての偉人の言葉でしょうか?私が不勉強なら教えてほしいものです。

また、テレビ関係者からは
「テレビは何十年の歴史があって、法律で我々が好き勝手にできないように縛られている。公職選挙法での放送、自主規制もあります。選挙が始まったら一番選挙で判断をしたい方が欲しい情報を我々は公平性という名で、あるいは中立という名で、沈黙をします。これは認めざるを得ない」
「既存メディアは公職選挙法にしばられる。法律で手足をしばられている。だけど今はSNSが一つのメディアとなっている中で、まったくここはしばられない。今回改めて斎藤さんを当選させるという方向で、これだけ大きな力を持った。既存メディアはいろいろ考えていかないといけない」
なんていうコメントがありました。選挙期間中は法律に規制されるのでしょうが、その前にどのような報道姿勢だったのかは考えた方がよいかと思います。徹底的に叩いて辞めさせてしまえという印象しかありません。まさか、出直し選挙になるとは思っていなかったのでしょう。

こうした民意に対して、不信任決議案を可決した議会こそ責任を感じるべきだと思います。辞めさせて、選挙やって、どれだけ税金使っているのか。そして辞めさせたことが民意に沿わなかったのですから、選挙費用くらい負担してほしいものです。

いいなと思ったら応援しよう!