広島アスリートマガジン9月号

 広島アスリートマガジン9月号を読みました。表紙は大瀬良大地投手。「THE PRIDE OF CARP ACE」に重ねて「エースの責任。」とありました。「PIRDE」を「責任」と意訳するところがニクいですね。

 今シーズンは開幕投手を九里亜蓮投手に明け渡した大瀬良投手ですが、昨シーズンまで5年連続の開幕投手でした。開幕投手=エースという訳でもありませんが、やっぱりそれに近いものはあるわけです。開幕投手を明け渡してしまったのも致し方ないという成績で、最多勝を取ったという実績はあるものの、被本塁打が多く、見方が得点してくれた直後に失点するなんて言う場面が多いという印象を受けています。そんな感じで、大瀬良投手に関してはどうしても厳しい見方になってしまうのですが、それはやっぱりエースとしての期待があるからで、今シーズンはその期待に応えてくれるピッチングを見せてくれています。今シーズンは投高打低と言われますが、それでも防御率1点台で12球団2位は立派なものです。ノーヒットノーランも達成してくれて、歓喜の9月号という雰囲気でした。

 その大瀬良投手のインタビューですが、やっぱり真面目な受け答えでした。正直、面白みに欠ける部分もあると思っていたら、37回1/3連続無失点を記録した話の中で、「佐々岡(真司)さん(1991年に30イニング連続無失点)は負けず嫌いなので『ワシの記録を抜きやがって』と仰るかもしれませんね(笑)」と、まさかの前監督いじりを展開してくれました。

 大瀬良投手がFA権を取得した時に、高校時代の監督・金城孝夫氏が「こういう時代に義理人情で生きる男というのも良いんじゃないのか」と話してくれたとありました。義理尋常を大切にするのも、自己実現を大切にするもの、どちらも尊重してあげたいですが、ファンとしては応援する球団に義理を感じてくれる選手は、更に応援したくなりますね。

 代走の切り札・羽月隆太郎選手のインタビューもありましたが、赤松コーチから「盗塁はセーフにならないようできている」との指導を受けたそうです。何やら哲学的な言葉ですが、「真正面から次の類を狙えば、走者はアウトになる。しかし、わずかでも隙をつくことができればセーフにもできる。」という意味なのだそうです。隙を突くために、相手投手の映像などを徹底して研究しているとありました。それにしては成功率が低いのがちょっと残念ですが、まだまだ24歳、粗削りくらいが良いのかもしれません。

 そんな感じで、ますます頑張ってほしい選手たちの近況を知りましたが、現在カープは4連敗中。今日は何とか勝って欲しいなぁ。

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