今更ジェンダーレストイレ

 大久保公園からJR新宿駅に向かう途中、そういえばジェンダーレストイレがあるのってこの辺りだったなと思い出して、行ってみました。場所は東急歌舞伎町タワーの2階です。私は勝手にコマ劇場跡地の、ゴジラが頭を出している東宝ビルにあるのかと思い込んでおりましたが違いました。歌舞伎町なんて言うのも久しぶりだったので、東急歌舞伎町タワーの前に何があったのかなんて言うのも全く覚えておりません。

 ビルの外からエスカレーターで直接2階に上がれるようになっており、ビル内に入るととても賑やかな雰囲気でした。「新宿カブキhall 歌舞伎町横丁」という名前で、2階すべてを使った「歌舞伎町の次世代エンターテイメントフードホール」なのだそうです。日中だったので、営業しているお店も少なかったのですが、夜は賑やかなのでしょう。呑みに行きたくなってしまいました。

 そのフロアのトイレが件のジェンダーレストイレです。入るとすぐに突き当たって左右に分かれるのですが、その突き当りに写真のようなトイレの案内図と、混んでいるときの並び方が掲げられていました。


 男性が小便をするコーナーと男性の個室のコーナーが別れているくらいで、普通のトイレという印象でしたが、これ、8月に改修されていました。4月に開業した直後から「安心して使えない」、「性犯罪の温床になる」などと抗議が殺到していたそうです。なにより、同じフロアが飲食店のみなのですから、こちらの客数にも大きく影響したのだと思います。もともとは下の写真のような感じで、個室があるだけ、男女の区別もなかったようです。これは、女性は行きたくないでしょうね。男の私でも、女性と出くわしてしまったら気まずいですから、ちょっと嫌です。


 とはいえ、遅きに失して、現物を見ることができていないわけですから、自分の「ちょっと嫌」という感想も、「女性は行きたくないでしょうね」というのも想像に過ぎません。設置の経緯については、トランジェンダーに限らず、障碍のある子どもや高齢者の介助などから男女別のトイレだけでは困る方もいらっしゃるということでした。だからこそ多目的トイレがあると思うので、わざわざ男女を一緒にしようというのは理解に苦しみます。

 いずれにしても遅きに失しました。ジャーナリストとしては、気になったときに即座に取材に赴かなければ失格でしょうね。いや、オレ、運送屋だった。失格でいいわ。

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