ラーケーション
報道で「ラーケーション」という言葉を聞きました。片耳で聞いていたので、その言葉のところで「何だそれ?」と引っ掛かりましたが、今一つなんだかよく理解できませんでした。ですので調べてみると「ラーケーション」は教育用語で「learning(学ぶ)」と「vacation(休暇)」とを組み合わせた造語だそうです。
知らなかったのですが「ワーケーション」なんて言う言葉もあるのですね。こちらは「work」と「vacation」を組み合わせた造語で、リモートワークを活用し働きながら休暇を取る過ごし方のことを言うそうです。とっても違和感のある言葉ですが、リゾート地などで仕事をこなしつつ長期休暇を取るといった感じなのでしょう。場所を選ばないという意味なら「work」と「location」の方がしっくりきます。
で、「ラーケーション」ですが、愛知県が「ラーケーションの日」を創設したそうです。おそらくこの報道が耳に入ったのでしょう。保護者の休暇に合わせて子どもが学校外で活動できる仕組みで、年に3日まで。まとめて取得するというものです。土日祝日が仕事というご家庭も多くあるのでしょうから、保護者の休暇に合わせて休みが取れるというのは良いことかもしれません。一方で、夏休み、冬休み、春休みと十分にそうした機会があるようにも思えます。
名古屋市は「休める子と休めない子が出て格差が生まれる」などとして、導入していないそうですが、一宮市や犬山市など県内11市町村が9月1日から導入、来年一月までには名古屋市以外の53市町村の1003校で実施するそうです。そんなに急がずとも来年4月1日から一斉導入で良いような気がしますが、そのあたりはどういう経緯でそうなったのか気になります。
「休みを増やそう」という風潮は、企業、学校ともに、そろそろ頭打ちにしておいた方が良いのかなと思います。また、生徒の休みよりも、先生の休みの方を先に取り組まなければいけないような気もしています。名古屋市が「格差が生まれる」という理由で導入しないのもなんだかおかしい気がしますが、この制度自体はやっぱりどうなのかなと思います。
そもそも「ラーケーション」とは、「休日に自己研鑽のために学ぶこと」という意味のようなので、なんだか逆の意味に使われているように思えてなりません。