鎌倉仏教を覚えよう。

鎌倉仏教は、日本の鎌倉時代(1185年~1333年)に発展した仏教のことです。この時代には、日本の仏教が大きく変わり、新しい宗派がたくさん生まれました。では、代表的な宗派をいくつか紹介しますね。

浄土宗(じょうどしゅう)

まず、浄土宗です。これは法然(ほうねん)というお坊さんが始めました。法然は「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱えることで、誰でも極楽浄土(ごくらくじょうど)に生まれ変わることができると教えました。これはとてもシンプルで、どんな人でも実践しやすい教えです。

浄土真宗(じょうどしんしゅう)

次に、浄土真宗です。これは親鸞(しんらん)というお坊さんが始めました。親鸞も法然と同じく「南無阿弥陀仏」を大切にしましたが、「阿弥陀仏の力を信じることが大事」と強調しました。つまり、自分の力ではなく、阿弥陀仏の力にすべてを任せるという考え方です。

禅宗(ぜんしゅう)

そして、禅宗です。禅宗には臨済宗(りんざいしゅう)と曹洞宗(そうとうしゅう)という二つの大きな流れがあります。禅宗では、座禅(ざぜん)を組むことで悟り(さとり)を開くことを目指します。特に、臨済宗では厳しい修行や問答(もんどう)が重視され、曹洞宗ではひたすら座禅に集中することが大切にされます。

日蓮宗(にちれんしゅう)

最後に、日蓮宗です。これは日蓮(にちれん)というお坊さんが始めました。日蓮は「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と唱えることをすすめました。彼は『法華経(ほけきょう)』というお経が最も大切だと考え、この教えを広めるために多くの努力をしました。


これが鎌倉仏教の主な宗派です。それぞれの宗派には特徴や教え方が異なりますが、どれも人々の心の平和を目指して教えられています。中学生の皆さんも、これをきっかけにもっと日本の歴史や文化に興味を持ってくれると嬉しいです。

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