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セーラムギャラリーでの個展の思い出
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40歳位の頃、ニューヨークはチェルシーにあるセーラムギャラリーというところで個展を開きました。
これらの作品2点が売れました。
ドクタースミスという方が買ってくれました。
わたしは「フライデーは連れて来ましたか?」とは言いませんでした。
最初の作品はとある大牟田市出身の男性が「大蛇山を描いてるんですか?」とおっしゃいました。
なるほど、わたしは出身地が大牟田市なので、そう思われたのでしょうけど、思いがけないイメージの飛躍に感動してしまいました。
次の作品は、ほぼモノクロに近い。
それを描き終えて、わたしは一般ウケをあざとく狙えるかな?などと思いました。
わたしが一般受けなど考えるのは、とても珍しいのです。
意図して受けを狙えるのであれば、わたしは今頃メジャーな画家になっているでしょう。
この発信の下書きを、モレスキンノートに書いているのですが、モンブランの純正のインクだと下写りしてしまうことに今、氣が付きました。
今までのプラチナ万年筆ではそんなことはなかったのに、ショックです。
こうなったら、とりあえず、このモレスキンノート1冊の残りには、今まで通りプラチナのインクで書いて、モレスキンノートを使い終わったら今度はルイヒトトゥルムノートを使うことにしよう。
さらばモレスキンノート。
ていうか、まだ3分の1は残っていますけどね。
これら2点の作品はそれぞれ2000ドルで売れました。
ところがセーラムギャラリーが、売り上げの半分を持って行きやがりました。
貸し画廊でもそれだけ持っていくんですね、びっくりしましたよ。
カモられたんじゃないの?なんてね。
ドクタースミスがアクリル画と一緒に展示していた、筆ペンを使ったドローイングをおまけにくれ、と言うので、わたしは喜んで差し上げました。
別れたカミさんとの新婚旅行を兼ねてのセーラムギャラリーの個展でした。
カミさんは今頃元氣にしているんでしょうかね?
またニューヨークで展示したいものです。