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エリートマラソンの未来

プロローグ


先日、第39回大会から、外国人選手招聘担当としてお手伝いさせて頂いている大阪国際女子マラソンのキックオフミーティングがありました。

前回大会は、コロナ禍の中、周回コース・男子ペーサーの登用など、過去に例を見ない大会となりましたが、一山麻緒選手@ワコールが、見事、大会記録を更新する2時間21分11秒で優勝しました。

昨年の大会が終わった直後は、「来年にはコロナも収束しているだろう」と淡い期待を持っていましたが、今回も、コロナ禍での、大会運営を強いられる状況となりそうです。

具体的な内容は守秘義務があるので、ここには掲載できませんが、個人的に、今後の日本のマラソン大会の行く末が心配で、ミーティングが終わった後も、色々と思いを巡らせていました。

日本の女子マラソンの歴史を作ってきた、東京国際女子マラソンの流れを引き継ぐ横浜国際~さいたま国際の終了、かつては世界中のトップランナーが出場を熱望してきた「世界一決定戦・福岡国際マラソン」の終了など、今、日本のエリートマラソンが岐路に立たされているといっても過言ではありません。

こういった厳しい現状に加え、コロナ禍の中、日本のエリートマラソンが生き残っていくには、どのような取り組みが必要なのか?私なりの視点で、私見を纏めてみました。拙い考えではありますが、興味のある方は、ご一読頂けましたら幸いです。
※あくまでも私見ですので、ご理解の程、宜しくお願い致します。

①40年の歴史を活かす取り組み=OGの登用

世界的に見ても、大阪国際女子マラソンのような、女子エリート選手に特化したマラソン大会というのは、殆ど例を見ないと思います。しかも大阪国際女子マラソンには、40年という長い歴史があります。国内外には、数多くの大阪国際女子マラソンOGランナーの方がいらっしゃることでしょう。

そういった方々に、大阪国際女子マラソンのアンバサダーになって頂き、国内外のあらゆる場所で、大阪国際女子マラソンの魅力を伝えて頂くほか、市民ランナーの方や子供たちに向けてのランニング教室を行って頂く。こうした活動に、共感し、サポート頂ける様な、スポンサーを募るといった取り組みです。

42.195kmを走る、それも標準記録が高いエリートマラソンに出場するって、並大抵のことではないですよね。そんな貴重な経験を誇りにして頂きたいですし、次世代に向けて、語り継いでいってほしい、そんな思いでいっぱいです。

教室に参加された市民ランナーの方が、記録を伸ばし、大阪国際女子マラソンに出場されたり、子供たちが、この教室がきっかけで、将来、マラソンに取り組んだりと、歴史を紡いでいく活動になっていけば、大阪国際女子マラソンのレガシーと呼ぶにふさわしいコンテンツになっていくのではないでしょうか。

②年間を通して大阪国際女子マラソンの話題発信

大阪国際女子マラソンに向けての機運は、年末~年明け~一月末にかけて、高まっていきますが、春~夏にかけては話題が少ないのが実情ではないでしょうか。後述する内容にもリンクしていくのですが、一年間を通して大阪国際女子マラソンを感じて貰えるような情報発信、取り組みが必須と感じています。

例えば、
・春先に、『大阪国際女子マラソンpresents5キロロードレース』
・夏場に、『大阪国際女子マラソンpresents1マイルナイト』
・秋口に、『大阪国際女子マラソンpresents10キロロードレース』
・大会一か月前に『大阪国際女子マラソンpresentsハーフマラソン』

といった感じで、大阪国際女子マラソンのシリーズロードレースを創り、年間を通して、大阪国際女子マラソンを意識して頂く。このシリーズロードレースには、大阪国際女子マラソンサポータークラブの会員になると出場権がついてくるほか、シリーズポイント上位者は、大阪国際女子マラソンへの出場権を獲得できるといった特典もあるといった感じです。

③個人・小口協賛の仕組み作り

大会運営に、多額の予算が必要になるのは、言うまでもありませんが、従来の大口企業スポンサー頼みだけでは、先行きが不透明です。東京オリンピック・パラリンピックが終わった今後、スポーツイベントへの投資というのは、先細りの傾向となっていくのではないかと危惧しています。

そこで考えたのが、先述の大阪国際女子マラソンサポータークラブ制度や、5000円から大阪国際女子マラソンを応援できる小口協賛制度です。

We are proud of Osaka Women's Marathon=「私たちの誇り、私たち一人一人が大会を創っている」このようなファンの方々が、大会を支えていく時代になってきているのではないでしょうか。

エピローグ

指導者として、裏方として、関わらせて頂いている大阪国際女子マラソン。
これからも、日本が世界に誇る女子マラソン大会として、更なる発展を、切に願っています。
2022年大会はどんな大会になるのでしょうか?乞うご期待です!

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