未経験エンジニア採用について想像してみる
エンジニア就職を目指して勉強中の身です。
採用する側の立場を想像して、なぜ実務未経験のエンジニアを採用するのか?について考えてみます。
採用側の目的・メリット・デメリットの解像度を上げて、自分の就活に活かせればと思います。
デメリットを上げてみる
未経験エンジニア採用のデメリット、つまりは未経験エンジニアを採用しない理由を考えられるだけ上げてみる。
教育コストがかかる
採用後すぐに戦力にならない
エンジニアという業務への適性が無い可能性
教育した上で能力が低くて役立たない可能性
前職の給与が高かった場合、生活水準の問題で退職してしまう可能性
既存のメンバーに業務負荷がかかってしまう
既存のメンバーがストレスを感じる
他業界、他職種で上手くいかなかったなら、エンジニアでも無理なのでは?
教育コストをかけるのであれば、新卒採用の方がいい
メリットを上げてみる
未経験エンジニア採用のメリット、つまりは未経験エンジニアを採用する理由を考えられるだけ上げてみる。
人件費が安い
高いモチベーションが期待できる
異業種の経験から会社にいい影響を及ぼしてくれる可能性
人材の競争率が低いので、採用コストを抑えられる
確実に人員を補給できる
自社では手が届かない高レベル人材の卵に出会えるかも
採用力が弱くても採用できる
組織に刺激を与えてくれる可能性
純エンジニアでは希少な能力を持っていることへの期待
未経験エンジニアを採用するのはどういう企業?
その企業が持つ課題に対して、未経験採用のメリットがマッチする場合、未経験エンジニア採用を実施すると考えてみる。
書かれている内容は完全に想像です。
会社は成長フェーズ真っ只中で人員が欲しいが、採用部門の強化が追いついておらず、必要な人員に対して採用力が低い
イメージとしては、設立後数年ほど経ったベンチャー企業
理想を言えば経験豊富なエンジニアを大量に採用したいが、そうも言ってられない状況
人材の競争率が低いというメリットがマッチするが、現状の技術力、組織のカルチャーにフィットするか、自走力があるかは厳しく見られそう。
事業は比較的安定しており、中長期的な組織作りが主な経営課題となっている
イメージとしては、社員数100~500 名ほどの企業だろうか。
将来的に各部署の中心となる人材を探しており、経験者を中心として、未経験者の可能性も検討している。
入社後の教育に関しては整備されており、そこの教育コストは厭わない。
そのため、未経験者に対しては現状の技術力よりも、会社員としての高い能力があるか、何か突出した経験を持っているかを重視していそう。
年齢も重要な指標となっており、若く素直で組織に馴染むかどうかがポイント。
起業後まもなく、共に事業をぶち上げていくメンバーを欲している
起業直後、ないしは起業準備中のベンチャー企業
とにかく一緒に前に進める力を持った人材を欲している。
カルチャーフィット、モチベーション、自走力などが最も重要視されそう。
仕事へのフルコミットに耐えられるメンタルと肉体を持つものだけが挑戦できる。
歴史が長く安定しているが、事業内容や給与面が要因となり、採用に苦戦している
設立から年数が経過している企業
組織独自の慣習などに馴染むことができるか、ニッチな技術のキャッチアップが問題ないかが重要視されそう。
他業界の似たような状況の企業での就業経験があれば、職種を問わずに評価されそう。
組織が問題だらけで、社員の定着率も採用力も低く、万年人手不足で困っている
あまり入らない方が良さそうなパターン
ただ一方で組織の問題が、自分にとっては気にならない要素の場合は、ありな選択肢になりうる。
面接などをどう切り抜けるかよりも、入社後にいかに自分の成長に会社を利用できるかを考えるのが重要。
ただ、こんな露骨に問題だらけの企業は実在するのだろうか・・?
採用するエンジニアの技術レベルが会社の収益性にそこまで影響せず、とにかく人材を確保したい
イメージとしては、安価な領域の技術人材派遣事業の企業だろうか
素直さやコミュニケーション力が重要視されそう。
技術レベルがそこまで強く問われないため、入社難易度は低そう。
終わりに
実際の世の中はもっと複雑で、正社員以外の働き方もあり、企業が抱える課題も複合的であり、全くもって自分の想像通りではないんだろうなと。
それでも、相手の立場や考え、目的を具体的に想像して言語化するのはいいことだと思う。
自分の頭の中身そのまんまの内容が、案外どこかの誰かの役に立ったりもするっていうことを最近学んだので。
実際に転職された方や、転職活動中の方、ぜひ実状を教えてください!