生命保険協会に対して金融庁が提起した論点

「業界団体との意見交換会において金融庁が提起した主な論点」が金融庁ホームページに掲載されています。

その中で、2月に生命保険協会との意見交換会において金融庁が提起した論点が以下のリンクで公表されています。

https://www.fsa.go.jp/common/ronten/201802/03.pdf

私が注目したのは以下の部分です(公表された文書より抜粋)。

3.販売時の分かりやすい情報提供等 ● 一般的に、金融商品は顧客との情報の非対称性が常に問題となる分野だが、その中でも、生命保険の商品は特に複雑で、この分野での課題が多いと考えている。 ● そうした中、昨年3月にとりまとめられた「顧客本位の業務運営に関する原則」は、当然のことながら保険にも適用され、重要な情報を顧客が理解できるよう分かりやすく提供する必要がある。保険商品の仕組みの説明はもちろんのこと、特に、投信と類似の貯蓄性保険商品については、「運用」という同様の機能を提供する金融商品である以上、各種のリスクや、費用を除いた後の実質的なリターンなどについて、投信と同じレベルの情報提供・説明が求められる。 ● 顧客にとってより分かりやすい情報提供を、工夫してほしい。

この問題点に該当する代表的な商品は、有期型の変額保険ではないかと思います。

ご興味のある方は、以前にここで紹介させて頂いた私のコラムをご覧になって下さい。

コラムの3番目のパートで、変額保険と同じ費用で死亡と資産形成に備える代替プランとの比較を行っています。

ちなみに、代替プランは変額保険が非効率であることを示すための比較対象として考案したものです。60歳までずっと同じ額の死亡保障が必要ないということであれば、死亡保障の部分は皆さんのライフプランに合わせた定期保険や就業不能保険に加入すれば良いと思います。

https://comemo.io/entries/5707

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