#21 トラスクエタ開発秘話
みなさまこんにちは。
高橋 聡です。
今回はトラスクエタ開発秘話です。
元々トラスクエタを作る予定は無かった
正直にお話すると、元々トラスクエタを作る予定はありませんでした。
ホームページ制作の付加価値として目視監修業務を行っていたため、ツールを作って事業を拡大しようという気持ちはありませんでした。
ここからはトラスクエタが生まれるまでの歴史を辿ってみたいと思います。
2015年 NGワード一覧を作り始めた
トラスクエタの核となるNGワードは2015年から貯め始めました。
あくまで自分の備忘録として整備し始めました。
2018年 『ツクヨミ』の誕生
ほぼ毎日NGワードを記録していたので、このデータベースをみんなに知ってもらいたいと思い、『ツクヨミ』と名付けてビッグサイトで開催される展示会でお披露目しました。
『プロトタイプが見たい』と言われた
『ツクヨミ』を使ってもらいたいと営業していたところ、使い方が分からないからツールのプロトタイプが見たい。と言われ予算も無いのに開発着手しました。
自社サービスとして広げようと覚悟を決めた
プロトタイプを見たいと言われたので作りましたが失注しました。
せっかくプロトタイプ作ったので、何か活用できないものか。と思案した結果、自社で使うだけでなく自社サービスとしてローンチさせることに決めました。
2020年 『コノハ』という名前でリリース
2020年4月、自社サービスとして広告チェックツール『KONOHA(コノハ)』をリリースしました。
一緒に働いてくれるメンバーを募集したが見つからない
経営者兼プロダクトマネージャー兼セールスは体がもたないのでセールスメンバーをまずは募集しました。
セールスメンバーは結局半年以上見つかりませんでした。
セールスメンバーが見つかるまで全て1人で対応していたので、休日返上で働いてました。
また、開発面でも問題を抱えていました。
開発メンバーに開発を依頼しても返信が返って来るかどうか分からない状態でした。
常にサービス継続は綱渡り状態でした。
1年くらい開発メンバーを探して、やっと1人見つかりました。
いまでも責任者として開発を任せています。
最初から上手く行く事業など存在しない
プレスリリースなどで露出を増やしたものの、実際はコノハをリリースしてアカウント発行数は1年以上伸び悩みました。
AIで広告チェックができるツールができたところで、そもそもニーズ自体が少ないからです。
必要性が感じられない。とさえ言われました。
SaaSには気軽に手を出さない方が良い
自社サービス、特にSaaSには気軽に手を出さない方が良いです。
特に広告チェックツールはニッチなプロダクトなので人件費、広告宣伝費、保守運用費でどんどんキャッシュが出て行きます。
その割に申込件数は急激に伸びず、じわじわ伸びるので、辞めようにも辞められません。
キャッシュは常に枯渇寸前でした。
風向きが大きく変わった
新型コロナウイルスの影響で、誇大広告の危険性が取り上げられるようになり企業からの問合せが徐々に増えてきました。
また、弊社が保持している情報だけでなく、クライアントが保持している情報を追加できないか?というオーダーに応えるためカスタマイズができるように仕様変更したところさらにご依頼が増えました。
サービスを続けられたのは運が良かったと言わざるを得ません。
2023年 世界展開を視野に『トラスクエタ』に名称変更
世界展開を視野に、2023年KONOHAからTRUSQUETTAに名称変更しました。
TRUSQUETTAは、Trust(信頼)という言葉と、2023年時点で最大数値であるQuettaを掛け合わせた造語です。
信頼できるデータを世界でいちばん貯めていく。という想いが込められています。
やり続けること、伝え続けることでファンが増えた
共催セミナーを開催したり、メルマガを配信したりできることは何でもやりました。
他企業の様に華々しいプロダクトではなく、地味なプロダクトなので少しずつ、少しずつ広がりを見せました。
知名度が上がると共に類似サービスが増えた
知名度が上がると共に雨後の筍のように類似サービスが生まれては消えて行きました。
人真似しても長続きはしないです。プロダクトに賭ける情熱の違いですよね。
私は人生を賭けて活動しています。
発行数1,000アカウント達成
2023年8月、とうとう発行数累計1,000アカウント達成しました。
めちゃくちゃ嬉しかったです。
2024年 そして世界へ。
2024年、アメリカで利用できるトラスクエタAD US版をリリースしました。
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