ひとり時間

りんりんちゃんへ

私も返事が遅くなってしまってごめん！ままならない新生活になってるかと思います。りんちゃんはどう過ごしていますか？
こんな世の中になってしまって、すごく時間があるのに私は無気力で毎日テラスハウス観てます。家でごろごろ怠けるのは誰よりも好きで得意としていたはずなのに暇でつまんないです。

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今から4年前、当時付き合っていた人と別れて悲しいきもちに浸る毎日を、一日一枚、その時の行動と感情をボールペンでコピー用紙にマインドマップのような地図のような形のドローイングをしていた。

悲劇のヒロインみたいな、自分の人生にドラマチックな出来事と展開、そこで芽生える感情が面白くて、自分自身に興味があってそれをただ記録していた。不遇な状況の自分を面白がりながらドラマを見るみたいに生活していたと思う。

それから4年たって、今日で緊急事態宣言が出てから、何週間経ったのだろう。バイトがなくなり、予定もなくなって、日々は家の中で淡々と過ぎている。
こんな出来事は誰にとっても初めてでこれから先の未来がわからなくて不安で無気力で、今から新しい事をはじめる気力もなくて、最近の私は作品も作れてないし、お金もないし、何もしてないし、今の自分の状況を笑えるほど客観的に見る元気もないのだけど、宣言が出てからは、家に篭るだけだから4年前と同じ形のドローイングを描くようにしている。

B4のコピー用紙とボールペンでその日の記録のドローイングを描く、描くとドローイングは溜まる一方で、それを人に見せることは違うと思うし、すぐにファイルに入れて家のカラーボックスにしまって終えることもさみしいし、ここから作品を作ることっていつも難しい。

何か形にできないかなあ。今のところ何も形にはなってないけど、無気力な日々のなかにやることがあると、それは自分にとっての光となっている。

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四六時中家に引きこもっていると、散歩の時間が貴重になる。夜に出歩くと、家が静かで空は曇っていて電灯の明かりが点滅している。これまでの自粛中、1人でいることに苦痛を感じたことはあまりなかったけど、夜歩いてると心細い。頭に思い浮かんだ人に連絡しようかしないか悩んでから、ラインして、返事待ちのあいだはドキドキしてた。
その時すぐに電話がかかってきた、真っ暗な夜の中には、目が覚めるようなきらめきがあった。

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四六時中怠けているのに、土日になるとさらに怠けようと体が覚えている。
私はインドアなのにその可能性を生かせてないよ〜。テラスハウスも全て見尽くした。りんちゃん何してるかな。

ゆみより