高垣文通 座談会vol.1
高垣文通特別企画 座談会vol,1
かばんの中身をテーマにをお互いコラムを書いて、座談会をしてみようということになった。
お互い家にいるので座談会といっても、しめちゃんはいつもの机の前だろうし、私は時たま場所を変えうろうろしながらといういつもと変わらない執筆スタイルでございます。
ちなみに原稿はりんが担当しております。
(人物表記はしめちゃん=し、私りんちゃん=り)
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し:座談会しよ〜
り:しよう!
座談会、今回コラム書いた感想?
感想と、質問とそして 座談会らしい談笑
を(真面目)
し:うんうん、――――私は半年くらい文章が
書けなくて、書けないのは今の日常の中で
書こうとする出来事が見つけられないから
じゃないかと思って、私が今回りんちゃん
にテーマを設けたいって言ったんだよね
り:うん、 日常の中を描くことについてとか
徐々に話が繋がっていけたらいいな、
し:今回どんな風にコラム書いたとかある?改
めてりんちゃんと私の文を読んで見たら一
応同じテーマから広がった内容だけど、
全然違う
り:うーん 私のコラムっていつも独りよがりな
んだよね、
それをちゃんと前面に出して書いてみた
ら、もう少しキャッチーならないかなと思
って書いたかな
し:りんちゃんのコラムは一人で勢いよく語っ
ている感じ
今回りんちゃんと私の文章を読み返して見
て、りんちゃんは意見を述べているよね
コラムって感じがする、
私は意見よりもエピソードを書いている、
楽しかったことを思い出して書いて、思い
出話を語るような作りになっている。
り:そうそう それを変えていくべきだと考えて
はいるな
確かに!思い出の捉え方とか物との距離の
感覚が違うなとは毎回思ってる
しめちゃんは物の温度とかその物が取り巻
く環境とかをよく書いているよね、
し:一人で語っている感じは、インスタとかで
写真付きでみる文章とノートで載せるのと
なんか見え方が違うなあと思う
――変えようとしてたんだ!私は自分の意
見を言うことがあんまりできないから、そ
のものを取り巻く環境を書いている気がす
る
り:高垣文通ではりんちゃんへの私で、インス
タはまた違った名前を使うことで切り替え
るようにはしている、いずれは統合してい
きたいけどなかなか難しいなと思うよ
し:これは、相手に向けて書いてる手紙でもあ
ってそれを公にしている文だもんね、
り:そうそう、今回はコテの話とか持ち歩いて
いることで旅行での準備とか場所にも幅が
あって面白かったな
し:ありがとう〜!私からりんちゃんにカバン
の中身について書こうって言ったのに、今
持ってる自分のカバンの中に入っているも
のそれだけでは話が広まらないと思って、
カバンの中身にまつわるエピソードをいく
つか思い出して書いてみて、
でもその一つの話になるまでのエピソード
は書けなくて、今からカバンの中身にあれ
これ入れて何か話ができないかなあと思っ
て、ベランダで野宿するようにカバンの中
にあれこれ詰め込んでベランダに野宿した
んだけど笑
り:笑
し: 寒くて夜中部屋に帰ったし、エッセイのた
めに面白いことしようと思ったことって面
白くねえよな、、
これまでは最近あった強めのエピソードを
思い返して書いていたけど、最近じゃなく
てもっと前でもカバンに何か入れて面白か
ったことってあったっけと思い出して卒業
旅行のことを思い出して、そこから話を膨
らませられないかなあとすごく悩んだ、
り:ベランダで野宿の話すごく面白い笑
それでしめちゃんが深夜に部屋に帰ってい
く姿もすごく想像できる!
し:ほんと!途中で雨降ってきて寝心地も最悪
だったよ笑 なんか自分がワクワクできる
ことないかなあとすごく必死になってい
る、空ぶってるけど、、
今回パソコンに向かって、考えながら文章
は書けなくて、 ドローイングの時みたいに
紙に単語を書いて、単語と単語をつなげて
みて、あんなこと好きだったな〜とか周り
に書いて、だんだん文章になってきたかも
しれないとなったらそれを読み上げて音声
入力で文章にしてみた、
り:へー!音声入力派という派閥があるのかわ
からないけど、私もよく音声入力はする、
まくし立てるみたいな文を書くのはその影
響も大きい気がするような、、
し:りんちゃん音声入力してるのすごく腑に落
ちる、語っている感じだもんね、
り:私は毎日を日記を書くようになる前は、片
道15分の駅までの距離で作詞作曲をすると
いうのをよくやっていたな
何の歌を作っていたなんて覚えてないんだ
けど、そこから文字をだんだん書くように
なってきたんだよね
し:それは曲として形になってたの?気になる
り:うん、そうそう 自転車乗りながら大声で歌
ってて笑
――たまに良い曲が生まれていたりしたよ
笑 ただ字余り(合ってるかわからないけ
ど)
メロディに乗り切らなくて溢れる字があっ
た時に、勿体無いなと思って書き始めたの
が文って感じかな?
日記って自分に向けて書いているものだか
ら特に登場人物の説明もいらないし、誰が
何が出演NGとかがないから気楽にかけてか
なり好き、一番私が書くものの中でストー
リー性があるかも
し:そのインスタにあげてる日記は時たま見さ
せてもらっている、
たまに出てくる、私の知ってる友達とかう
ちとは全然違う家族とか、登場人物がいる
と一人で考え込んでいる文章に物語のよう
な感じになっててあれいいなあと読んで
た、
毎日の出来事が書かれているから、前の日
から今日起こった事っていうストーリーも
あるよね、
り:野宿とかイベントでさっき言ってたみたい
なワクワクを得られる人間ってある意味変
態で、日記にいそしむ私たちと方向が違う
世界がある気がするな~
ワクワクってなんだろうね?
し:ワクワクってなんだろう、この漫画、登場
人物がすごく生活の中でワクワクしてるん
だよね、それがすごい可愛くて好き、短い
のですぐ読めます
http://to-ti.in/product/oishii
り:おお、読みます、(読んでいる)
し:私もね、ブログとか日記は前から書いてい
て、でもこのりんちゃんとやっているコラ
ムは、日記じゃなくて小話を書きたいとい
う気持ちがすごいある
けど、友達には「高垣文通のブログ読んだ
よ〜」と言われて、どうしたら小話になる
んだろう、オチがあったり、一つの内容か
ら違う内容に膨らませたら小話になるのか
な、あるテーマに沿って書いたら小話にな
るのかな?
り:座談会中に漫画読んでしまった、、感想は
よしとくとして よつばと!を思い出した
https://www.amazon.co.jp/dp/4048860976/ref=cm_sw_r_cp_api_i_HmrTEb9QWE6HZ
そうだね、体内時計で動いているから大
体前後3日くらいの感覚でかけるのも良
いね
日記ではないなとは思っていたけど小話
だったんだ、
――うーん 私はオチっていうのがよくわか
らなくて、、様々な漫画や映画、アニメは
最終話やシーンが良いと悪いでものすごく
ジャッジされるよね
オチっていうものが大体この辺りだろうと
溜まっているように私は見えるんだけど、
だから急にどこか見たような結末になって
終わる
その話が私たちから見えなくなる瞬間でし
かないからもう少し自然でいい気がするん
だけど、、
し:私もオチわからない、
わからないけど、確かに、私たちから見え
なくなる瞬間だね、何かいい締め方とかな
いかなあと気になっちゃう
収録日 2020/5/8
~ティーブレイク~ 休息後
し:今日も座談会よろしくお願いします〜。
り:よろしくお願いします!
前回はオチの話でおわっているな、オチだ
けに、、
読み返してみると前半のオチいい気がする
んだよね
し:嫌味なく話が終わっていったね、今日は何
を話そう
り:しめちゃんが最初に言ってた文章がかけな
いことについて話そうよ、
私はしめちゃんの小話にテーマはそんなに
必要ないと感じているんだ
し:そうそう文章が全く書けない件 文章を書
くには、何かを伝えるために言葉に変換す
る脳と、自分の伝えたいことをまとめる脳
と、全然違う頭の使い方をしているなあ
と、当たり前のことかもしれないのだけ
ど、最近気がついた
私は言葉の肌触りを味わうとかじゃなくて
何かを伝えるためのツールとして言葉を使
って文章を書いているのだけど、自分の伝
えたいエピソードとかがまとまらずにいた
から文章が書けなかったのかなあと最近思
った、(読み返すと当たり前のこと言って
るな)
私の小話にテーマいらないかな、そう言わ
れるとそうなのかもしれない気がしてき
た、、、
りんちゃんは、私の文章をどう捉えてるの
だろう?
り:しめちゃんが立ち止まってしまうエピソー
ドとか、テーマって環境のことを指してい
ると思って
それを決めてしまうと物語の大筋、つまり
空間が制限されてしまうと思う、
私はその真白な空間に放たれて、まわりに
何もないから書けないのかなと思っている
その分一つのモチーフが現れれば、それを
取り巻く空間を描く豊かさを持っている人
だから
肌感覚とか丁度良い温度の描写が良いなっ
て思ってる
し:自分が環境のことに立ち止まっているって
あんまり意識していなかったから、嬉しい
確かに、今何にも属していなくてあんまり
人付き合いもないから立ち止まる出来事が
なくて、文章が書けないということで立ち
止まってるかも、
私自身は、自分の人生を謳歌するために自
分で何かワクワクすることを探していると
いう人に憧れがあって、自分も自分を楽し
ませてあげるために何か行動を起こすとい
うことをして、文章にまとめられたらなあ
と思っているんだけど、今は自分一人でワ
クワクできてないなあ、
ベランダ野宿も失敗したし、、
り:私は私の為に書いているから、とことん個
人主義だなとおもう、
共有する場所もすごくコントロールしてい
る気がするし、
その失敗が面白いんだけど、読み手と書き
手のバランスってむずいよね
し:りんちゃんが自分の為に書いているという
のは、どう言ったことの為とかある?
例えば文章力をあげる為とか?
り:これはあまり言ったことがないんだけど、
小学生の時から編集自分、作家自分、装画
自分の雑誌を作っていて、人生の殆どが締
め切りに追われていることになります、、
それが今も刊行を続けていて、コラムのペ
ージも小説のページもある、なんとまあ批
評も詩もetc
そういうことって小学生あたりで一冊作っ
て終わると思うんだけどまだ続いてる
どの文章も誰かになって書いているから、
前半の冒頭でも言っている統合を目指す為
に書いている感じかな、、急にオカルト話
みたいになってしまった笑 自分の文がど
こかにあるって考えたいのかな
日記はその源になる気はしてるのだけど
し:面白いね、小学生の頃からの雑誌めちゃ気
になる、、そこでの仕事が、現在の仕事の
早さにもつながってるわけだ、
そういえば座談会の前半でも言ってたもん
ね、統合って
日記の文は本人の言葉で書いててコラムと
かは、りんちゃん本人が書いているんだけ
ど完全にりんちゃんというわけでもない、
誰かなんだ、
私は、りんちゃんのコラム読んで、りんち
ゃんこそ、自分の人生を楽しくするために
あれこれしてる楽しい人だなあと思って近
づいた感じなんだけど、それはりんちゃん
ではなかった?
り:私ではあると思う、小学生からの習慣が今
日まで続いているわけだから、確実に私を
構成するものなんだけど、、
高垣文通を始めてから、改めて対面した時
しめちゃんに「思ったより声が低いんだ
ね」と言われたことを覚えていて多分そう
いう誤差に近いのかなと思う
いつのまにか私は小さいころから、私を誰
が読むわけでもない雑誌の中で公共化して
しまっていた感じ?
うーん、うまく言えないな、、
し:うん、伝わった気がする。文章を読んで想
像したりんちゃんと実際のりんちゃんは何
かが違うと対面した時に実際に感じた、で
もまるっきり違うというわけじゃなくて、
文章での話口調よりもまろやかな感じであ
ったその差だね、私「声低い」とか言っち
ゃって気に触れてたらごめん、、
り:あ、全然!私が声が低くなったのは好きな
バンドの低音キーを練習しすぎただけだか
ら笑
そう実際の私は思ったより話さないし、人
も攻撃しないし、両手にマラカスもってる
わけでもないんだよね、、だからこそ等身
大さを書けてしまうしめちゃんに羨ましい
気持ちもある
し:よかった〜笑
今日の座談会は話の内容がぎゅっとしてい
る。
り:確かに、人間性がでたね
これを?ふまえて高垣文通の指標とかはあ
る?無理やりだけども
し:うーん、お互いそれぞれ目的が違うから、
それを頑張る
でも文通だから交流を取りつつ、、
り:そうね、型にはまらない場所として作用し
ていけばいいな~
し:コラムの内容より、座談会の方が内容が濃
くなったね
り:距離感が文通とはやっぱり違うよね、
媒体によってこんなに変わるんだというの
結構発見かも
し:文通って特殊な距離感がずっとある感じか
も。そろそろ終わる?座談会
り:そうね、思えば長く話したもんだな~
し:もう二時間以上も経ったよ!お疲れ〜
り:お疲れ~ 読んでくだすった皆さんもお疲
れ様です~
座談会vol.2はなんとなくある気がするわ
ではでは
おわり