見出し画像

不思議な夢を見た。


朝のんびりベッドで過ごしていると、玄関をノックする音。扉を開けると、アパルトマンの隣に住む女性。きつい感じの人なので、普段すれ違わないようにしているのだが「ああ、また音の苦情言われるのか…」と覚悟して話を聞く。

「今日はどなたかお家に呼んでいますか?」と隣人。

今日は来る予定だったMが来なくなり、それもあって朝のんびりしてたから、

「いや、別に…」と答えると、お隣の家から聞き覚えのある声。

( M…?今日来ないって言ったよね。。。。)

しょうがないから、お隣にチラッと入り「キミ、家、間違えてるし」と言おうとすると、M以外にも複数の声。このままお隣に居られるのも困るので、狭い家ながらも私のうちに招き入れることにした。

Mと同じ国から来てそうな老夫婦と、小さな人たち2人くらいも一緒。スペイン語かな、私の理解しきれない言葉で会話をしている。ニコニコしてなんだか楽しそう。なにも招く料理は用意してなかったので、ジュースとかお茶とか簡単なスナックとかそんなものを振る舞った。Mがほんの少しだけ通訳してくれる以外、言葉はわからないのだが、彼らも私もお互い外国人同士で通じ合ってる感じで、窓から射す日差しを眺めながら、朗らかな時間を過ごした。どのようなことを話したのか覚えてないし、途中から半分は屋外に出ていた気もするが、その辺は夢のことなので。


…なんじゃこりゃと思いながら目が覚めた。



夢で感じていたこと。あれはMの両親かな?と思ったけど、会ったことも写真見たこともないし、言うのを一瞬ためらったけど、Mに聞いてみた。


「なんか今朝、Mの両親と夢で会ったっぽいんだけど。」

「それ悪夢?」

「いや、なんで悪夢なのよ。私には良い夢だったよ。」

「変な夢。なんだそれ。」

「どうして見たのかわかんないけど、うちのアパートに来たんだよね。」

「彼らフランス語しゃべってた?」

「ううん。でも、コミュニケーションはとれた。Mが少し訳したりしてた。その人たち、私にめちゃくちゃ優しかったんだ。」

「どんな服着てた?」

「うーん、覚えてない。けど、お母さんのほうは赤系の何か色が入ってたかな、お父さんは茶色系かな、、、」

…なんて話していくうちに、Mが興味持ち始めたらしく、どんな話しをしたか、映像だけだったのか、とか言うので

「彼ら笑いながらずっと喋ってたよ。お日様が差して良い時間だった…。でも、私の見た夢、適当かもしれないし。」


すると、写真が送られてきた。


マジか。。。。。。。。。。。。。。。。。。


鳥肌ブルッとするほど、同じ。もしくは、もう少しだけ写真より歳いってた感じもする。とにかく、夢で見た老夫婦にそっくりなのだ。

ちょっと怖くなりながら、

「やっぱり私会ったの、Mの両親だったわ…」


彼の両親はすでに亡くなってるし、一緒にいた小さな人たちもどうして一緒にいたのかよくわからない。

なんでうちに連れてきたのかな、とか、小さな人たちは一体誰?と思ったけど、


「Mは両親の愛に囲まれてると思うよ。」

とだけ伝えておいた。


珍しくお礼を言われた。

「夢でまで元気づけてくれてありがとう」


こんな不思議なこと、あるんだな。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?