michiko

歌手。パリと東京の2つの生活をして13年経ちました。読んでもらえたらうれしいです。

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歌手。パリと東京の2つの生活をして13年経ちました。読んでもらえたらうれしいです。

最近の記事

2023年有難うございました。(長い総括です)

2023年は皆様に大変お世話になり、有難うございました😊 年初めから、占いや何やらで「激動の年」と言われていましたが、本当に揺さぶられ具合が半端ない一年でした。 ただ、私の場合は思いがけずも、揺られながら喜ばしい方向に振られていき、多くの幸せに恵まれる年を過ごすことができました。 にしても、予想外の出来事の連続でした。 年始の風邪を拗らせて声が出ず、多くのライブをキャンセルせねばならなかったことから始まり、なんと困った一年が始まったのだろうと自信をなくす日々でした。そ

    • 私と音楽の始まり

      子供の頃の記憶。 近所の「パンダ公園」と名付けていた遊歩道沿いにある家から、いつも美しいピアノの音が聞こえていた。それが聞こえると、一緒に手を動かしてピアノを弾いている気分になっていた。4歳ごろの記憶。 私は三人兄弟の末っ子として、上の兄姉よりも9歳も離れて生まれてきた。小さい頃は、よく可愛がれていたと思う。家に近所から貰った電子オルガンがあって、それを弾くのが楽しくて、誰に習うわけでもなく両手をカチカチ動かして楽しんでいた。親戚の家に行くと、ピアノがあって、従姉の楽譜を自分

      ¥300
      • 真面目さは何のためにあるのか?

        真面目なのに面白い人と、真面目で面倒臭い人がいる。 そもそも、真面目は何のためにあるのかということ。 何か規則を守らなきゃいけないから、とか誰々がこう言ってたから守らなきゃ、とか、そんな理由で真面目にそれを守ってるだけなら、全然面白くないんだ。 真面目で面倒臭い人。 きっと、その人の人生も面白くないでしょう。知らんけど。 けど、真面目なのに面白い人というのがいる。 何かを一生懸命やって、 一生懸命感じ取ろうとして 一生懸命表現しようとしている人は、 めちゃくちゃ真面目に見え

        • 行方不明の時間

          友人が茨木のり子の『行方不明の時間』という詩の朗読をSNSで投稿していて、それを聞いてみると、まるで今の自分のように思えた。 「身を隠したい」と何度も思ったことがあった。内向的な本来の自分を、幼少期からの家の躾もあって、許されないものだと生きてきた。強迫観念に囚われてきた。内向的なことは恥ずかしいこと、内向的なことは価値のないこと、内向的なことはダサいこと。そんなふうに。 フランスに来て最初の頃、パリから1時間程の郊外にある師匠の家に住んでいた。キッチンも付いている快適で

          22年夏の日本滞在記②7/12-18 DEVEなど

          日本の夏、7月〜8月中旬まで40日滞在。 もう毎日が楽しくて、 ずっと笑ってたかもしれない。 皆様に感謝です。 そんな記憶しか残ってないのですが、 今はフランスに戻って 9月末からの本番に向けてリハ。 こっちでの生活は母国での安らぎはなく 14年目になった今でも、 やっぱり外国人だなと。 そんなことはさておき、 折角なので、日本滞在記を数回に分けて 書いていきたいと思います。 今はスマホ写真で日付が振り返れるから 本当ありがたい。 7/12 この日は一日、母のために 時間を

          22年夏の日本滞在記②7/12-18 DEVEなど

          伯母が亡くなった。

          自分用メモ。 ここ数日、母に連絡してなくて 母から急にメールが届いた。 市川に住む伯母が亡くなった。 94歳の一人暮らし。 高齢者用の高級集合住宅に住む伯母。 私は一度もそこを訪ねることはなかった。 血の繋がりはないが、 私が芸大に入って その後日本で活動を始めた頃、 よくお友達を誘って コンサートに来てくださった。 お子さんのいないご夫婦で ご主人はもう20年近く前に他界。 父の兄にあたる人だ。 最近、 「家族」とか「帰る場所」という キーワードが頭を占領していて

          伯母が亡くなった。

          22年夏の日本滞在記①7/6-11 たまフラとか

          大変お待たせしました。 日本の夏、7月〜8月中旬まで40日滞在。 もう毎日が楽しくて、 ずっと笑ってたかもしれない。 皆様に感謝です。 そんな記憶しか残ってないのですが、 今はフランスに戻って夏音楽祭で歌って、 いよいよ明日から 2022年シーズンに向けてリハ。 こっちでの生活は母国での安らぎはなく 14年目になった今でも、 やっぱり外国人だなと。 そんなことはさておき、 折角なので、日本滞在記を数回に分けて 書いていきたいと思います。 今はスマホ写真で日付が振り返れるから

          22年夏の日本滞在記①7/6-11 たまフラとか

          自信とは

          バーンアウト後の復帰。 借りてきた猫状態でもなく エゴで人を喜ばせようとか 人の期待に応えるとかでもない 「本当の自分」で 最初から最後まで 本番を終えられた。 常に大きな存在と 繋がることと 自分の行動のすべてを 受け入れることに専念した。 空間に満点の星空が 何度も自分の目に映っていた。 今までになく冷静に。 全然不思議ではない体験。 期待せずに とにかく自分の可能性を信じる。 ニュートラルな心が 常にくっついている。 心は動揺しない

          自信とは

          深い愛

          今 深い愛を感じるから ここに書き留めておこう 無限に広がる愛が 私の吐く息で広がり 大空に漂う空気が 愛となって 私の肺に深く 吸い込まれる 誰からの愛なんて 限定したものじゃない 地球が一つになって 私の細胞に 寛やかに愛を送る 私も 宛て先も決めないで 愛を吐く 再び気づかせてくれた 無条件の愛の恩恵

          狐につままれる、または星空の仕業。

          人の優しさの数珠繋ぎで過ごした1日。 それを「愛」というらしい。 昨日見た、満天の星空は その前兆だったのか。 今日でブルターニュの ソロバカンス終了。 いやぁ、最高な日々だった。 と、 昼過ぎに公共バスでカンペール駅まで行き 1時間ほど待った後パリ行きTGVに乗る… …予定だった。 が、 こういう時に限ってハプニングは訪れる。 出発準備完了、 別荘を出る直前に 荷物をチェックすると 財布がない。 すっかりカバンに入れたものだと 思い込んでいたのに どこを探し

          狐につままれる、または星空の仕業。

          5月日本回想① 5/6 Eternal flame

          ここ数日 「鏡のない風景」と 「When night is almost done」が 鳴り続けている… 危険信号。。。 とも思うけど そうやって自分の 正常性バイアスとの間を 無意識に埋めようとしてるんだ、きっと。 ようやく エアジンのアーカイブを聴きながら 振り返っている。 これ。 ↓ https://umemotomusica.stores.jp/items/62432319d085ee18669e01cb 高橋美千子3Daysを割引で全部買い。 2022.may.

          5月日本回想① 5/6 Eternal flame

          海に流れる

          すべて手放して 流れに任せようと思う 頭も身体も 海に身体を浸している時のように 波に任せる 波に漂っているうちに 岸から遠く離れて 自分のいた岸が わからなくなる時もあるけど 元に戻れなくなる怖さより いま自分の命を守ることが どれほど大事かに気づく 海に浸って 太陽を見上げて 空と海の広さを感じる それが自分にとって どれほどの喜びか 世界がすべて 自分のものになったような あの解放感 ひとりでいても 誰にも影響されない 海の波

          海に流れる

          バーンアウト

          自分のことをうまく伝えるのは 何語であっても難しいのかもしれない。 察してくれよ、と思うこともあるけど そんな人ばかりじゃないのが世の中。 実は現在 burnoutしてしまっている。 過労だ。 最初気づかなかった。 これが問題だった。 こんなに楽しい本番やワークショップをやって 好きな人たちに会えて 旅も色々できて最高、 パリに戻ってもすぐに ヘンデルの本番でソロたくさん歌えて コンサートは大成功 なんて恵まれてるんだろう パリの相方も忙しいな

          バーンアウト

          抜け殻と『東京の音』

          たのみつる年の若さを数かぞへみて 指を見つめて 旅がいやになりき (石川啄木) 〜「東京の音」より 今日ようやく家に帰ってきた。 4月頭のフォーレのレクイエムの本番から始まって、ようやく一息。 パリ ー オルレアン ー ベルリン ー パリ ー ベルリン ー パリ ー ブザンソン ー パリ オルレアンに4日間滞在して 『東京の音』初日本番から 夜中にパリの自宅に戻り 翌朝5時に家を出て飛行機でベルリンにて 『ドン・ジョバンニ』本番。 続けて翌朝6時ホテルを出てパリに渡航、

          抜け殻と『東京の音』

          春が来た🌸

          3月の最後の日曜 今日から夏時間が始まった。 どうやら、来年から夏時間がなくなるらしいので 日本人の私にとっては一つ、異文化が減る。 夏時間が始まるにふさわしい 暖かい春の日差しを感じる、久々のパリの風景。 川辺に集う多くの人を 人がいっぱいで嫌だと思ったり 若い子たちを見て、もっと騒げと思ったり 目に映る光景が これほどに懐かしく感じるのは コロナで2年の自粛を過ごしたからだ。 世界は変わった。 3年前の春、この辺りを歩いた時に 一体誰が伝染病のことを話し 戦争のことを

          春が来た🌸

          涙の理由

          私は不器用で 涙でしか 愛を表現できないんだ それでも 表現してよかったと思う 愛は見えなくて 不確かで 手ごたえがなくて それをどう伝えればいいか 恥ずかしかったり 拒否されるのや 誤差が怖かったり そんな理由で 簡単に伝えられない 外国では ハグをしてビズをして それで伝えたような 気持ちになるけど 実際は そんなものに 本当の愛なんて 詰まってないのかもしれない どう伝えればいいか それに戸惑って 怒りみたいになったり

          涙の理由