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口呼吸と、アゴや顔の形 2020/10/30

こんにちは!

前回は
口呼吸の悪影響について
noteを書きました▼

今回も
前回のnoteで引用した文献の内容を
まとめてみます▼

口呼吸は
アゴや顔の形に
悪影響があります

顔の見た目が良いというのは
それだけで利点があると言われています

しかし
多くの健康分野の専門家は
顔の見た目は遺伝で決まると思っているので
変えることができないこととして
扱っています

専門家の方ではなくても
顔の見た目は
遺伝で決まるもの
と思っている方も多いと思います

過去の動物実験では
鼻呼吸ができなくなることで
口呼吸が始まり
それが
頭やアゴの骨の成長に影響を与える
ということが
明らかになっています

鼻呼吸ができなくなると
口で呼吸をするために
口を開けるようになり
下アゴの位置が後ろになったり
下アゴを前に出すようになったりします

アゴの位置を変えることで
口で呼吸しやすくしている
ということです

口呼吸になると
顔の縦の長さが長くなります

上あごの成長は
理想的には前方に進むのですが
口呼吸になると
下の方に進むようになります

下アゴの形も変わってきた結果
顔が細長くなってしまいます

口で呼吸するために
どういうアゴの位置に変わるかで
前歯が噛み合わない骨格になったり
下アゴが後ろに下がってしまう骨格になったり
下アゴが前に出てしまう骨格になったりする
ということです

これは
動物実験だけでなく
人間でも同じことで
口呼吸は顔の成長に悪い影響があります

口呼吸の場合
上あごが狭く
下アゴが後ろにズレていて
顔が細長くなります

アレルギー性鼻炎のお子さんは
そういった
アゴや顔になります

スクリーンショット 2020-10-30 18.25.03

この写真は
今回参考にしている文献に出てくる
画像です

左の写真のお子さんは
6歳で
重度の口呼吸

その子がそのまま
9歳になってしまったのが
右の写真です

前歯が出っ歯になってしまって
顔が細長くなっているのが
わかると思います

口呼吸を放っておくと
アゴや顔の形が変形してしまうのです

しかし
アゴや顔の形が変形してから
それを修正しようとすると
とても大変です

大人になって
整形手術をするしかありません

でも
まだアゴや顔の成長がある
6歳くらいの年齢でしたら
まだ軌道修正することができます

軌道修正をする方法は
いくつかありますが
うちのクリニックでは
口の周りの筋肉を鍛える
マウスピースを使って
口呼吸を鼻呼吸に切り替えることで
アゴの成長を助けて
歯並びを改善する治療を行っています

きっと
アゴや顔の形に
良い影響があることでしょう

参考文献
Mouth breathing: adverse effects on facial growth, health, academics, and behavior
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20129889/

論文のPDFはこちら
https://assets.cdn.thewebconsole.com/S3WEB8659/images/Mouth-breathing---adverse-effects-on-facial-growth-health-academics-and-behaviour.pdf

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