安産のための7箇条と母親教室―安倍元首相が注目した産婦人科医院長の提言②
●はじめに
久保田史郎産婦人科医院長は、日本は発達障害を予防しなければ確実に崩壊すると警告している。
発達障害が少子化をさらに加速するからである。
日本の厚生労働省は、発達障害は先天的な脳の機能障害と定義しているが、久保田医院長は次のように指摘している。
●久保田式の「安産のための7箇条」
久保田式の「安産のための7箇条」は次の通りである。
朝食は必ずとり、オカズをしっかり摂る。冷え性の方は温かい食事を!
妊婦は17時以降の仕事、特にデスクワーク(エコノミー症候群)は控えさせる。足のむくみが夕方に強くなるように、お腹の張り(子宮収縮)も夕方に向けて強くなるからです。
夕食は19時、遅くとも20時までに終える。夕食時間が遅くなるほど体重は増え、朝食抜きになる。肥満妊婦の特徴は夕食時間が遅く、朝食抜き、運動不足の人です。
夕食後のデザートの摂り過ぎに注意!果物は胎児を太らせ、高インスリン血症(糖尿病児)にする危険性があります。高インスリン血症児は出生直後に低血糖症に陥り発達障害のリスクを増やします(裕福な家庭に発達障害が多いのは高インスリン児が多い)
風呂は寝る前にゆっくり入る。冷え性の妊婦さんは体を温め、収縮した下肢の血管を開く必要があります(シャワーに保温効果はない)。お風呂の中で、ふくらはぎを揉みましょう。
23時までに寝るのが理想(睡眠は最低7~8時間とる)。睡眠には末梢血管拡張作用があり、下肢から心臓に戻る静脈還流量を増やし、腹部臓器(腸・肝臓・腎臓・子宮など)の血流を改善します。
週1~3回、「水中散歩」に参加すると冷え性はほとんど改善します。水中散歩は生活習慣病の改善、妊婦高血圧症、早産、常胎盤早期剝離、胎児発育遅延を防ぎ、未熟児の予防に著しい効果を発揮します。水中散布に参加した人は友達がたくさんできて楽しい妊婦生活を送ることができます。産後もベビースイミングに参加されます。うつになる方はいません。
●妊娠中の注意事項
また、妊娠中の注意事項は次の通りである。
つわりの時は、食べたいものを食べてください。体がそれを要求しているからです。この時期は好きな果物などで栄養を補ってください
妊娠中に「安定期」という言葉がありますが、この言葉に騙されてはいけません。長時間のデスクワークの妊婦さんは夕方になると足がむくんできます。そしてお腹が張って下腹部がチクチク痛んできます。この時、超音波で子宮胎盤を観察すると、子宮筋層が局所的に分厚くなっています。胎盤の表面には血管の怒張や出血像が見られます。下腹部(子宮)が痛んだり、堅くなるのは赤信号です。子宮胎盤を見ると妊婦さんの生活習慣が良いかどうかが見えてきます。我慢せずに自宅に戻り、風呂に入ってふくらはぎをマッサージして早めに休みましょう。安定期でも安全ではありません。浮腫等の症状が妊娠高血圧症・胎盤早期剝離の前兆なのです。それらの前兆を見落とさなければ大事には至りません。
妊娠すると祖父母はお腹の赤ちゃんの分まで二人分食べるようアドバイスしますが、それは食糧難の時代の言葉で、一人分で十分です。
「巨大児」の定義については、教科書では4000g以上の赤ちゃんを「巨大児」と定義しています。しかし、日本人に適した巨大児は3500g前後が妥当な線です。
赤ちゃんを太らせる食べ物は、食後のデザート、糖分の多い飲料水や洋食(チーズたっぷりのパスタなど)です。おかずを食べないおにぎりだけは体によくない。牛乳は低脂肪乳が安全。
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