非営利組織の経営を考える ②(深掘りLIVE #6 文字起こし記事)
キャンパスFM6214、金曜日9時5分になりました。 深堀ライブの6回目になります。
「非営利組織の経営を考える」というのを、4回目に(その1)をやってるんですけども、今日は(その2)をですね、やろうかなと思ってます。
非営利組織の経営、主には大学、学校法人の経営と運営を念頭に置きながら、ドラッカーの『非営利組織の経営』という本を少し見ていこうかなと思ってます。私なりに解説をしていくという感じでやろうかなと思います。
前回の深掘りライブ終了後、さっそくこの本を取り寄せて、もう一気に読んじゃったという方もいらっしゃいましたが、その方はもう読んじゃったということで、すごいなと思いますけれども。 一応、章立てがどんな風になってるか、ピーター・ドラッカーの『非営利組織の経営』ですけども見ていきたいと思います。
非営利組織のミッションとリーダーシップ
第1部は、ミッションとリーダーシップ。 非営利組織のミッションは何か。最近、このミッションという言葉はよく使いますよね。 大学評価においてもミッション、本学のミッションは何か。使命ですね。「ミッションは何か」から始まるわけですね。これキリスト教用語ですけどね。 あんまり好きでもないんですけど、他にいい言葉がないんですよね。 ミッション、成就すべきことですよね。何を成し遂げるべきかというのがミッション。
それから、イノベーション。 非営利組織におけるイノベーション。 それからリーダーシップですね、の問題。 それから非営利組織の目標の設定。リーダーの責任。リーダーであるということ。 ここだけ見ただけでも、理事長とか学長をやる人は当然読んでいなければ話が始まらないという本だと私は思ってるんですが。当然こういったものに相当する本はないので、だから学校法人、非営利組織でリーダーシップを取ろうと思う人は、やっぱりこのピーター・ドラッカーの非営利組織の経営をやっぱりちゃんと読まないと話が始まらないと、私は思いますけどね。
リーダーの責任。リーダーであるということが、分かってないから責任も取れないという人が結構たくさんいると思うんですよね。 何が責任かが分かってないから責任が取れてないことも分からないというね。 それが日本の私立大学の不幸ですが、これちょっと別の深掘りに行っちゃいそうなのでこれぐらいにしておきますが。
非営利組織のマーケティングとは
それから第2部はマーケティング。 これ、非営利組織のマーケティングと営利組織のマーケティングは違うんですよね。なのに、営利組織のマーケティングで非営利組織をマーケティングしようとする、にわかドラッカーかぶれが結構多いということで、これも困っちゃうんですけどね。 たいてい企業のマネジメントやマーケティングについて書かれたものをそのまま非営利組織で適用しようとしてしまう人が、ドラッカーかぶれの知ったか振りが結構いるんで、これも困ったものなんですが。
それから戦略ですね。最近は戦略って言葉もよく使う人増えてきたんですが、何が戦略か分からずに使ってる人も多いのでね。これも大事なことですね。 間違った戦略ほど有害なものはないというふうに思いますけどね。 で、非営利組織のマーケティング戦略。 それからお金ですよね。非営利組織の資金源。 これは企業が商品を売ってサービスを売って、資金を得るのとは違うということね。 ここもちゃんと理解してないと、営利組織の資金集めと同じことを非営利組織でやろうとして逆に組織を壊してしまうなんてこともあったりするわけですよね。
非営利組織の戦略。 それから非営利組織の成果。つまり営利企業の場合には儲けが増える、黒字が多い、企業規模が大きくなる。これが営利組織の一つの成果ですし、それがM&Aで売却できたらめっけもんという話にもなってくるんでしょうが、非営利組織にとっての成果は違うわけです。 規模を拡大すること、黒字を大きくすることが成果ではないということですよね。 じゃあ何が非営利組織にとっての成果なのかということですね。 ここをやっぱりしっかりとはっきりさせとかないと、非営利組織の経営はできないという、これもごくごく当たり前のことですが、これじゃあパッと言える人がどれだけいるのかですよね。 ドラッカーのこの本すら読まずに、独自に言える人がいれば聞いてみたいと思いますけどね。まあ中にはいるでしょうけどね。
それから、「してはならないこととしなければならないこと」という章立てがあるんですね。 これ第3部の2章ですけど、してはならないこととしなければならないこと。 これも取り違えてしまうと、してはならないことをしてしまい、しなければならないことをしないというとんでもないことが、私もいろいろ目撃しましたけど、それはやっちゃダメだろうということをやっちゃうんだよね、これが。 これをやってくれなきゃ困るだろうしなきゃいけないだろうと思うことに、気づかないし、やらない。 もう本当にそういうことはね、山のように見てきたのでね、ぜひ、この『非営利組織の経営』を読んでほしいなと。大学の経営に関わる人にはね、必読文献だと思いますけどね。
それから成果を上げるための意思決定。これは決断とか意思決定っていうのがとても求められるわけです。この意思決定がまたできない人が多い。
非営利組織における意思決定は営利組織とは違う
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