岸田ウォッチング ②|2021.11月 負けなかった総選挙
以下、本記事です。
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episode42|2021.11.26 OnAir|60's memories AREA37
前回(先月)のお話。
今回のお話。
ー04:08ー
さて、先月、自民党総裁選の話。その結果ですね、岸田総裁、岸田総理大臣が、首相が誕生したわけですけど、その下で総選挙が行われました。
これはもう本当に任期満了ですね。普通、衆議院は4年任期の途中で大体、解散総選挙になると。特に与党が勝てるタイミングで解散総選挙を打つというのが、よくあるパターンなんですけれども、今回はもう菅前首相の、菅さんの時にね、私この放送でも何度かお話しましたが、解散のタイミングを完全に失って、結局、任期満了まで解散できないということで、今回、解散なんですけど任期満了による、伴う総選挙ということになったわけです。
10月31日に投開票が行われました。結果ですね、これ先月お話したんですが、自民党は過半数いくいかないあたりが一つの焦点ですかなんて言ってたんですが、マスコミもそんなこと言ってたんですけど、すべてみなさん外れまして。与党は減らしたんですね、
自民党と公明党の今連立政権ですけど、与党は減らしたんです。12議席ぐらい減らしたんですかね。減らしたんですけども、野党は増えてるんですが、ところが野党第一党の立憲民主党は減らしたということですね。で、野党の中で特に伸びたのが、維新の会ですね。
維新が伸びたということで、これをどう見るかっていうのは結構大きな焦点だと思ってます。それかられいわ新選組っていうね、小さな政党ありますけれども、あれも1議席から3議席に、これはもう3倍ですから、議席数としてはね。本当は4議席目も取れたはずなんですが、事情があって4議席目は失ってしまったんですけれども。
このあたりの状況も少し後半お話していきたいんですが、まず自民党は勝ったというより負けなかったということなんですが、これなんでかということなんですが。
一つはやっぱり自民党総裁選を受けて岸田内閣になって、いわゆる前回お話したんですが、保守傍流ですね。これまで特に安倍さんっていうのはある意味自民党の中では傍流なんですね。本流ではなかったんですね。いわゆる岸、おじいさんにあたる岸信介の系譜を引いてるわけなので、自民党の中ではある意味、傍流、いわゆるタカ派と言われる人たちで。
それに対して、いわゆる経済政策中心に、大蔵官僚とも、今は財務官僚と言いますが、結びつきながら日本の経済、高度成長をずっとやってきたのが、それこそ池田勇人とか佐藤栄作とか、その系譜に属する保守本流と言われる人たちで、今回、岸田さんっていうのはそっちの流れの人なんですね。
久しぶりに保守本流の政権に戻ったということに対して、やっぱり経済としては結構、肯定的に反応が起きたということで、株価も下がらずむしろ上がったとかね、いうことがあるわけで、世界的にもやっぱり日本のいわゆるちょっと安定した政権に期待するような感触が出たっていうのは一個あるのかなと思います。
それともう一つは、やっぱり自民党が負けなかった、与党が負けなかったっていう最大の要因は、やっぱり野党が、政権の受け皿として、非常に有権者にまで響かなかったということがやっぱり大きいんじゃないかなと思います。そのことがいわゆる立憲民主党ですね。これ議席伸ばすと言われてたのに、大きく減らしてしまったということに現れてるわけです。
一応、議席数ちょっと見とくと、自民党と公明党合わせた数は、総選挙前は305議席あったのが293。だから12議席減ってるんですね。自民党は276あったのが261ということで、15議席ほど減らしてる。それでも261取ってるわけですよね。そして公明党は29が32ということで、やや増やしているという形になってます。
むしろ野党の方ですが、立憲民主党が109議席から96議席と13議席減というね。立憲民主党はもうほっといても伸びるというふうにも事前には言われてたんですが、立憲民主党の方もそういうつもりでいたと思うんですが、8時に投票閉め切られてね、選挙予測が出るんですね。
出口調査の結果とか踏まえて選挙予測が出るんですが、そのときはもう自民党はある程度負けて、過半数をなんとか維持するみたいな形で、立憲民主党は伸びるという予測をすべてのマスコミが行ったにもかかわらず、一晩明けて蓋を開けると、自民党が競り勝って、一人区でね。立憲民主党は競り負けていくという形になってたわけですね。
共産党は十二議席が十議席ということで、今回、立憲民主党・共産党の連携ということが一つ、野党の候補の一本化。これは選挙に勝つために一本化したにもかかわらず、立憲民主党と共産党は減らしているというあたりをどう評価するか。
ここに対してやっぱり有権者の支持は得られなかったということは、率直に見る必要があるだろうと思うんですよね。だから連携が悪いっていうふうに言ってるわけではないんですけども、ここをどう捉えるか。中身含めてですね。
それからもう一個、これやっぱり大きいですね。維新の会ですね。これが十一議席だったのが四十一議席です。4倍近い。大躍進なんです、これはね。立憲民主党が96で維新が41ですから、半分とは言わないまでもね。共産党が12で維新が11だったのが、共産党が10で維新は41ですから、共産党の4倍の勢力になったってね。
これはやっぱり一番大きな変化です。なぜ維新は勝ったのかっていうね。平成維新の会ですね。これはなぜ勝ったのかっていうこと。特に大阪中心に圧勝なんですけれども、これをどう見るかっていうことです。
それから国民民主党っていうのがありました。ここ地道にやっぱり頑張って、それなりに受け入れられてきたんでしょうね。8議席が11議席になってきました。今後の野党連携を考える上で、やっぱり国民民主党の動きっていうのは非常に重要だと思ってます。
それかられいわ新選組ですね。ここが1議席だったのが3議席です。これも大躍進だと思います。実際には4議席の得票があったということなんですが、候補者がうまく整ってなかったということで、1議席は次点に譲ったみたいな話がニュースになってましたけども。
社民党ですね。かつての野党第一党、社民党は1議席ということで、もう見る影もないと。
立憲民主党は今後、社民党と同じ道をたどるのか。それとも政権の受け皿として再生していくのか。
ということで今、4人の候補者が出て代表選挙。枝野幸男さんは責任取って辞任をして代表選挙をやってると。これについては代表選やること自体は非常に意味のあることだと思うんですが、現状を見るとなかなかちょっとパッとしてないのも事実なので、このあたりはまた後半話していきます。
ー12:14ー
さて話し戻してですね、総選挙の結果。皆さんどう思われたかね。
もうこれもだいぶ昔のことになってもう忘れてしまったかもしれないんですが、とにかく自民公明の両党、連立両党は安定多数を確保して、引き続き政権を担うと。そして岸田政権が今後どういう成果を上げられるかということが問われてくるということになります。
野党のほうはやっぱり、立憲民主党の代表が誰になるのか、その後、野党連携どうなるのか、そして維新の会の動きはどうなるのか、国民民主党、れいわ新選組はどうなるのか、これをどう見るのかっていう、野党のほうの動きをどう見るかってのはかなり重要になってきます。
政局の問題で言うと来年の7月に参議院選挙があります。参議院選挙の半数改選がありますが、これもすでに予測が出てるんですね。日経新聞かな。もう衆議院選挙の結果がそのままだと、もう自民党が一人区で圧勝と。参議院選挙ね。三十二、一人区があるんですけど一人区ですね。これ28勝4敗という話が出てるわけですね。とりあえず現状を維持、あるいはそれを超えるような形で政権安定、このままいけばですよ、ということになるわけです。
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