若くして二つの大学で学長を経験した政治学者として、日本の大学についてもたくさん思うところがある。
そこで、【元学長の体験的大学論】として連載を始めることにする。あえて論証よりも独断的な主張に偏向した記事として書いていく。
(6月6日追記)完全オンライン大学「ZEN大学」開設のニュース
こんなニュースが飛び込んできた。この記事とも関連するのでリンクを追加しておきます。
第一弾は、日本で社会人学生が増えない理由についてである。
まずは、チャボくんに聞いてみた
まずは、チャボくんと会話してみた。
(私)日本で社会人学生が増えない理由を簡潔に整理するとどうなりますか。
とてもよい整理だと思います。ある程度、チャボくんと会話したのちに上記の質問をしたからかもしれません。
・新卒採用に偏った就職システム
・高い学費
・教育プログラムの限界
・支援制度の不備
ちなみに最初の回答はこうでした。
文化的な問題にしてしまっているのが、この回答の最大の問題です。学歴の重要性の低下というのも論点がずれています。
問題は「社会人が自分自身のスキルアップのために学ぶことが当たり前となる社会に変化していく」ことではなく、「社会人が自分自身のために学べることが当たり前となる大学に変化していく」ことにある。
日本で社会人学生が増えないわけ〜私の体験的大学論
なぜ日本では社会人学生が増えないのか。以下、私の体験的大学論である。