-信頼と共有〜ヒトとメディアとソーシャルネットワーク-〔閑話〕人
メディアとはなにか。
mediaとは「中間の・媒体・媒介者」を意味するmediumの複数形であり、媒体と訳される。
媒体とは、二つのものの「あいだ」に入り、情報などのやりとりを「媒介=なかだち」するもののことである。情報メディアとは、情報を媒介する「もの」すべてをさす。
空気は声を伝える媒体である。
声帯の振動が空気(媒体)を振るわせ相手に届くことで、鼓膜を振動させ脳へと届く。真空では音は伝わらない。
糸電話の媒体は空気と糸である。空気の振動を糸の振動に変え、糸の振動がふたたび空気の振動に変わり、相手の耳に届く。
ヒトは、自然界に存在するメディア以外にも幾多のメディアを発明してきた。
メディアは、リアルタイムの情報を伝えるだけではない。
粘土版、石板から紙の発明へ。さらに磁気や光や半導体を用いた電子媒体に至るまで、記録媒体の発明は、時空を超えた情報の伝達を可能にした。
ナノテクノロジーの進化は、極小の領域に膨大な情報を記録することを可能にした。
メディアの進化は、ヒトの社会的ネットワークの拡大を可能にした。日常的に対話可能なコミュニティ規模を超えて、ヒトは情報伝達とコミュニケーションをおこなうことができるようになった。
インターネットの進化とも相まって、いまや情報伝達はグローバルにそして瞬時におこなわれることが、あたりまえの日常となった。
ヒトの社会的ネットワークは、メディアの発達とともにグローバル規模にまで拡大した。大量の情報が瞬時に伝達されグローバルに共有されるようになった。
社会的ネットワークの拡大により、技術革新の速度は格段にあがった。
社会的ネットワークの拡大は、ホモ・サピエンス、われわれ人類にさまざまなものをもたらした。
他の人類種が絶滅し、ホモ・サピエンスだけが生き残ったのは、より大きな社会的ネットワークを形成することができたからだといわれている。
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