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新時代のPodcasts展開 ③ SNS化の波とコミュニティ化

割引あり

「新時代のポッドキャスト展開」(その3)ですね。

(その1)では、AIによる文字起こしがポッドキャストを変えた。そして、視覚化、文字による視覚化がされることで、これがやっぱり非常に大きな効果を持つという話。それから(その2)では、そのことで検索対象になって、インターネット上に存在するようになった。だから、これまでのように番組単位で聞かれる時代から、ポッドキャストはエピソード単位で聞かれる時代に変わっていくと。こんな話をしました。

あらゆる音声配信はSNSの波に飲み込まれはじめる

(その3)、今度はSNSです。ポッドキャストっていうのは、SNSではなかったと私は思ってるんですが、これがSNSの波に飲み込まれ始めました。音声配信、ポッドキャストだけではなく、あらゆる音声配信がSNSの波に飲み込まれ始めたということです。

これはちょっと解説しないと分かりにくいと思うんですけれども、SNS、ソーシャルネットワーキングサービスということなんですが、これはやっぱりコミュニケーションが基本なんですよね。双方向のやり取りがある。ポッドキャストっていうのはある意味、これまで一方通行ですね。リスナーさんからちょっとお手紙が来ることもなくはないにしても、基本、一方通行の発信だった。

そこにポッドキャスター同士の横のつながり、あるいは、リスナーとの縦のつながりが微かに生まれるにしても、ポッドキャスターとリスナーがいろいろと縦横斜めに入り乱れて交流するということはほとんどなかったんですが、これが始まるわけですね。なぜ始まるのかというと、いくつかあります。

ポッドキャスト界の革命児:LISTEN

例えば日本で言うと、LISTENというホスティングサービスがあって、ここが完全にポッドキャストのホスティングなんだけども、むしろポッドキャストというよりも音声配信のホスティングになってきて、しかもベースはSNSなんですね。コミュニティ的なSNSなんです、ベースがね。

なので、LISTENを文字起こしだけで使っている人、ポッドキャストのRSSを飛ばす先としてだけで使っている人、あるいは単なるホスティングだけで使っている人もいなくはないんですが、やっぱりLISTENの使われ方は、SNSをベースにしたところに音声配信・ポッドキャストを載っけることができる。そもそもベースがコミュニティ型のSNSで、そこに音声配信あるいはポッドキャストが組み込まれたっていうね、そういう逆転が起きてるわけですよね。

これまではポッドキャストはホスティングサービス、サーバーに乗っけて、それをAppleポッドキャストとかAmazonミュージックとかね、Spotifyとかに飛ばしていくと。これはだけど、配信されて配信先で誰が聞いているかわからない。そことつながるためには、リスナーからのお手紙が来るしかないと。でもそれは滅多に来ない。だからもう一方的に流し続けるという話になって、SNS化しなかったわけですが、これがLISTENというプラットフォームではSNS化が進み始めている。これ一つ、衝撃なんですね。


ポッドキャストのSNS化はどんどん進む

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