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日本の私立大学の運営と経営を考える ⑥(深掘りLIVE #19 文字起こし記事)

深掘りLIVEの19回目では、日本の私立大学の運営と経営について考える総論が話されました。総論の部分では、私立大学の目的と組織運営について話されています。その後の章では、私立大学の運営体制とガバナンスシステム、そして意思決定と戦略について述べられています。「私立大学の運営と経営を考える」シリーズの一部として、学生のニーズと満足を重視する運営が重要だと話されました。また、非営利組織としての運営を踏み外し、お金や黒字を追求する経営は失敗に終わると指摘されています。この深堀ライブでは、私立大学の運営と経営について総論が語られています。

LISTENのAIが作成したサマリー

深掘りLIVEの19回目になります。今日は「日本の私立大学の運営と経営を考える」の⑥です。

これで一旦終了というふうになりますが、これまで話してきたことを含めてまとめると「私立大学の運営と経営を考える」の「総論」部分という位置づけになります。 これまでの、今日の分を含めて①から⑥が総論部分ということで、この後、「各論」をシリーズとしてやっていきたいと思っています。

〔総論〕 私立大学の目的と組織運営

この総論のタイトルですけれども、「〈日本の私立大学の運営と経営を考える〔総論〕〉私立大学の目的と組織運営」というタイトルにさせていただきます。 《私立大学の目的と組織運営:元学長の体験的大学論》ということになります。 それでこれをですね、「私学は私物ではない」という緊急ライブも含めて一つのマガジンにして販売しようかなというふうに思っています。

今まで話してきたことをちょっと振り返りたいんですが、1から5まで話してきました。 それぞれのタイトルを付けました。

1.少子化圧力と私立大学運営

「日本の私立大学の運営と経営を考える」の1、 総論の1ですね。「少子化圧力と私立大学運営」。少子化圧力の中で日本の私立大学の運営がいろんな課題を抱えていると。 困難を抱えているという話をさせていただきました。

2.私立大学運営と理事会

そしてその2では、 このその2のタイトルは「私立大学運営と理事会」ということで、当然、私立大学の運営と経営の 最たる責任を負わなければいけないのは理事会であるわけですが、この理事会問題っていうのが日本の場合には深刻なんですね。 そんなわけで「私立大学運営と理事会」ということで、理事会の何が問題なのかということを話させていただいたのがその2です。

3.私立大学の目的と組織運営

そしてその3、「私立大学の目的と組織運営」。そもそも私立大学の目的は何なのか、そこから見た時にどういう組織運営が求められるのかという話を
その3では主にさせていただきました。

4.運営体制とガバナンスシステム

そしてその4、「運営体制とガバナンスシステム」というタイトルになります。 実際いま、どういう運営体制に日本の私立大学はなっていて、それがガバナンスシステムとして見た時に機能しているのか。あるいはそれはどういう問題なのかと。特に立憲君主制という統治機構のアナロジーで考えた時にどういう話になるのかなんていうことを語ったのがこのその4ですね。

5.意思決定と戦略

そしてその5、「意思決定と戦略」ということで、 運営体制あるいはガバナンスといった時に一番大事なのは当然、意思決定なわけですよね。その意思決定の在り方、そして 戦略ですね。戦略とは戦いを略すという意味なので、特に私立大学、日本の私立大学、非営利組織の運営を考えた時に その意思決定の在り方そして戦略の在り方ということをどう考えたらいいのかなんていう話をさせていただきました。

今日はそういったことを踏まえながら、ちょっとまとめ的な話をして、これで総論全体を終了にしたいというふうに思っています。

附録1:私学は私物ではない

あとこの付録と言うと変ですけれども、先ほどの緊急ライブでやった 「私学は私物ではない」。ここでは、「私学の課題と日本の私立大学経営」という 副題もつけてるんですけれども、結局日本の私学って相当特殊なんですね。
私学は誰のものか」という切り口から 語らせていただいたんですけれども、結局日本の私学っていうのは寄附金依存というよりも学納金依存、さらに言えば私学助成金依存なんですね。 つまり学納金と私学助成金で主に成り立っているのが日本の私立大学なんです。

しかも憲法上、「公の支配に属する 教育機関」という形になるわけで、そういう意味では純粋なプライベートスクール、私学、 グローバルスタンダードでいう私立とはちょっとずれるわけですね。半ば公立的な意味合いを非常に強く持っている。そうした税金が原資となる私学助成金、そして保護者・学生が納入する学納金。これでほぼ成り立っていて、理事者がお金を出して私学運営しているところっていうのは、 日本の場合、非常に少ないわけですよね。

大金持ちがいて財団があって そして私学を作るというのは、 これがある意味グローバルなプライベートスクールの定義だと思っているのですが、そういう私学はほとんど日本の場合にはないということですね。むしろ理事者はお金を出すどころか、 お金を持っていく存在だというね。そこから給料をもらっているという。 つまり、日本の私学の理事会、 理事者、 理事長を含めて、オーナーではなく むしろ保護者学生、学納金を支払う者、 そして税金を原資とする私学助成金に雇われた存在だという、こういう問題があるという話をしました。

ところが そういう認識を持って、本当に私学の運営を理事会先頭に、 理事長先頭にやれているのかというかなり深刻な問題、 原理的な問題があるというふうに 私は思っているわけですよね。

附録2:企業と非営利組織の違いは何か

それで結局、非営利組織とはそもそも何なのか、 企業との違いは何なのか、
これも分かってない場合が多いということで、 実はこれ別のシリーズなんですが、「企業と非営利組織の違いは何か」というのの その1をやってるんですね。 深堀ライブで。これもちょっとおまけでつけようかなと思ってます。

企業とは何か。 非営利組織とは何か。私立大学、 後半では私立大学の話をしてますので、 私立大学の目的は何かという話をさせていただいております。

特に強調したのは 、日本の私学っていうのは 学生数を増やすことに非常に躍起になるわけです。ところが全国的には定員政策は崩壊してるわけで、 少子化が進行するわけです、 これから急激にね。そうすると淘汰されていくわけです。 つまり競争が激しくなり淘汰されていくと。生き残れる大学と そうでない私学に分かれてくるわけですよね。だからもう必然的に潰れていくわけです。 弱小私学はね。 この弱小ってのは小さいって意味ではなくて運営において脆弱な私学っていうことですね。 ここはやっぱり潰れていくわけです。

小さくても必要とされる私学をつくる

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