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足枷

申し訳ありませんと頭を下げることに
プライドなんて傷つかなくなった
泣きたくなると弱音を吐くことに
自制も何もしなくなった
思ってもないことを口にするのにも
何の抵抗も感じなくなった

所詮は足枷なのだ
外してしまえば
罪人ではなくなる
裁かれる理由など
始めからないのだ

何となく罪人となったから
危うく自由を知らぬまま
生涯を終えるところだった
誰が濡れ衣を着せたのか
知ってしまえばこっちのもの
法の番人すら味方に付けた

私の秩序を脅かすものは
もはや見ることも感じることもない
足枷を外してしまった今となっては

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