花摘み一妻の詩(118)

ある夜
 私は
 花の香りで目覚めました
 「なんて香ばしい」
   そのことを
   礼子ちゃんに話しました

同じ夜
 礼子ちゃんは
 亡き竜野のおかあさんと
 私と三人で
 花摘みをした夢を見たと
 言っていました

その時
 私たちは
 きっと
 本当に
 花摘みをしていたのだと
 私は信じているのです

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