父の願い一妻の詩(95)
なんて 美しい鳴き声なのでしょう
澄んだ 清らかな響き
私のすぐ前に 廊下の手すりの上に姿を現して鳴く小鳥
今日は お墓まいりに行く朝ですよ
今日も一日 宜しくお願いします
ずっと見つめていても 飛び立たない
鳴き声の合間に 私の心の言葉を聴いてくれているの?
ちょこちょこ歩きながら 手すりを移動し始めた小鳥
えっ! 後姿に 瞬間 父を感じた
こうして いつも私を護っているのだ
幾つになっても娘は娘
姿は見えずとも 幽明境の壁を越えて
こうして いつも護っているよと
父を感じた
父の一番の願いはなんだろう
私には ずっとわかっている
私が 主人に喜ばれる妻であること
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