設計に関する48章『ち』力ありて形あり

『ち』力ありて形あり
勘で仕事をするな!と副題が付いてます。
機械の定義とは、ネットで調べると
1.動力を受けて、目的に応じた一定の運動・仕事をするもの。
2.実験・測定・運動競技などに使う装置・道具。
3.自分の意思を失ったように、指令どおりに動いたり、物事を繰り返したりすること。
この本が出た時点では、電気のセンサー類も電子制御、ソフト制御も、まだまだの
時代であったので、負荷条件はと言えば現場に行きカウンタで作動回数などを調査したのだ
と思う。今はインターネット、スマホ、なども普及に伴い欲しい情報は取得出来る。
現時点で言えば、先に紹介した、いすゞ自動車の『みまもり君』、弊社においても『スマイル』
のように、作動時間、作動状況、負荷などの情報を機械自体で取りこんで、設計やメンテナンス
に必要な情報を取りこむことが可能になっている。
新規開発する場合は、全国稼働している車両からデータを取り込み、負荷条件の見直しなど
も容易に可能となって来た。これで、力については情報が揃う。
形についてはCAE『Computer Aided Engineering』解析ソフトが揃って来ており、
構造解析、流体解析、伝熱解析、電磁界解析、振動解析など、さなさまなツールが揃って
来ている。これらの解析ソフトは非常に有効ではあるが、精度を確認しながら、実物の強度
試験結果を照合しながら、精度を想定しないと思わぬ失敗に繋がる。
そこには地道な照合作業で、メッシュ等切り方、拘束条件など解析の作り込みが必要だった。
今後はAIの普及に伴い解析精度など格段に上がると思う。
ロボットのソフト等もCHATGPTで組める時代となった。
力ありて形ありとしての参考例は伸縮ブームの断面である。
四角断面、六角断面、多段折り断面、大R断面、それらの組合せ、こんな形状の断面と
思えるようなさまざま形状がある。その形状を決める要因は、QCDEである。
形のある設計までAIでと言うことにはならないと思う、そこには想像力が必要だからである。
最適形状を比較せよとすればAIで解析出来る時代は目の前まで来ているのかも知れません

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