設計に関する48章や:『柳に雪折れ無し』
や:『柳に雪折れ無し』
副題:応力集中を避けよ
応力集中を避けるためには、断面変化を減らす、コーナーRは小さくし過ぎ無い。
補強材は極力応力集中しないように中央部であれば極力長くして徐々に細くし応力を逃す。または、コーナー部に向けて伸ばす場合もある。
今は、FEMで応力解析が3Dモデルで可能になっているから、一目で分かる。
但し、拘束条件など理解していないと間違いが生じる。
機構別に同様な形状と試験の値を蓄積し、拘束条件などを決めておく事で、応力の流れを見極め、計算上の応力に補正をかけ推定応力を割り出す。
地道な活動が、結果としては成功に繋がるのである。
本の中で長期で6か月程度でと書いてあるが
数年先に応力集中のダメージが出る場合のほうが多い。
応力疲労限度の考えが無い場合は6か月だったのかもしれませんが、片振りなのか、両振りの負荷なのか、材質は?
などで、応力振幅と負荷回数より耐久負荷に
耐えられる応力かを判断すれば問題は発生しない。
よくニュースで強度不足だったと言う説明が
あるが、大体が応力集中、応力振幅の検討不足が要因で、対応策は当たり前の対応をしている。
段付きピンなどは、コーナー部の応力集中係数を理解していれば問題は起こさない。
設計者は、過去の問題は全て理解し、対応策も読むべきである。
それは、先輩達が残してくれた財産であり、
そこには、多くの学びがある。
不具合は、真因を追求すること。
今後、問題を発生させない為に自責の念を持ち、二度同じ失敗を起こさない為に不具合の発生原因を見つけ、今後、どうすれば、同様な問題を発生させないかを、設計的、品質保証的、試験研究的に分析し不具合事例集に落としこむ。
不具合は設計の問題ではあるが、デザインレビューや評価試験の見逃しも問題であり、全体責任と言う視点で業務を見直すべきである。
チャレンジして成功した成功事例は、設計標準化にしっかり落とす事である。
それらが踏み台となり、良い設計がスタート出来るからである。