
バレンタインデー・バイブル
バレンタインデー、今年は何を贈る?手編みのマフラーとかは、もう古い時代の話なのかな。定番はやっぱりチョコレート?今年は私は大好きな人に聖書の言葉を贈ろうと思っています。
『聖書』と聞くだけで、堅苦しいイメージを持ったり、「あー、自分とは関係ない世界の話」と敬遠する人もいるかもですが、聖書はじつにバラエティーに富んでいて、"愛の詩"が綴られた部分もあるのをご存知でしたか。
「永遠のベストセラー」と呼ばれる聖書の"愛の詩"の中から言葉を選りすぐって、バレンタインの告白にしてみるのは、ちょっと洒落ていて素敵かな、と考えている私です。
前置きが長くなりましたが、今年、私の選んだ「愛の告白」の聖書の一文は以下のこちら。
「干しぶどうの菓子で私を力づけ、りんごで元気づけてください。私は愛に病んでいるからです。ああ、あの方の左の腕が私の頭の下にあって、右の腕が私を抱いてくださるとよいのに」(聖書:雅歌第二章)
この言葉は今から五千年前に作られた詩です。いにしえの人たちにとっても恋愛は大事な位置づけでした。
紹介したこの詩は、恋わずらいしている女性が「私は愛に病んでいる」と言っています。恋わずらいゆえに、おそらく、食事も喉をとおらなかったのだと思われます。レーズン菓子やフルーツで力を取り戻したいとさえ言っています。女性の願いは、愛する男性が腕まくらをしてくれること・抱きしめられることを望み、告白しているのです。この女性の、とてもすなおな気持ちが痛いほど伝わってくる一文です。
現代に生きる私たちも、バレンタインデーの時くらいは、思い切って、すなおに、且つ、大胆に告白したいものです。
「……私は愛に病んでいるからです。ああ、あの方の左の腕が私の頭の下にあって、右の腕が私を抱いてくださるとよいのに」
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聖書の中の"愛の詩"には、男性から女性への恋のささやき・愛の告白もあります。そちらはホワイトデーにご紹介いたしますね。