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TOEICの勉強に辞書はいらない?  TOEIC質問箱2023.6.11

こんにちは高橋です。

今回は僕が使っている辞書を紹介したいと思います。

僕は、『Collins cobuild Advanced Learner’s』という辞書を使っています。


僕が考えるこの辞書を使うことの利点というのは大きくわけて、次の2 つです。


●英語の文章の形で意味を説明してくれるので、英語を読むことのアレルギーがなくなる

●単語に複数の意味がある場合その中心になる意味を見つけやすい


例えば「odd」という単語は『Collins cobuild Advanced Learner’s』でこういう説明がされています。

If you describe someone or something as odd, you think that they are strange or unusual.=peculiar

人や物を「odd」と表現・説明したときは奇妙(=strange)で異常(=unusual)なという意味だ、というわけです。

そしてその同義語が「peculiar」だとわかります。

こういう一見回りくどいような文章の羅列を毎回引くたびに読んでいると、まず長文に対するアレルギーがいつの間にかなくなってきます。

僕がこのことに気づいたのが870点を初めて取った2019年のときでした。

それまでは長いトリプルパッセージを見たとたんに心のなかで、ひでぶっ!(『北斗の拳』より)となっていたのが、心理的抵抗がほとんどなく、すっと英語に入っていけるようになりました。

英語を英語で説明されることが日常になると、日本語を介して説明されることに逆に違和感を感じることさえあります。

長文への抵抗がいつの間にかなくなったというのは本当に大きいことだったと思います。

それと、文章の形で説明されると、よりその単語に対する物語が作りやすいということが僕の経験から言えます。

さっきの「odd」には別の説明で

You say that two things are odd when they do not belong to the same set or pair.


というのがあります。

これはつまり、二つのものがペアではない状態つまり「半端で」と言った日本語があてはめられる意味です。

この説明に対しての例文は

I’m wearing odd socks today by the way.


となっています。

「odd socks」というのはつまり左右で違う靴下ということです。

意味は「ところでよ~、今日、左右で別の靴下はいてきちゃったよ~」という感じです。

左右ともに目立たない地味な色だったらいいですが、派手な色がズボンのすそから見え隠れするなんて姿はちょっと想像しただけでいろいろな話が浮かびそうです。

さらに半ズボンをはいていてその靴下に気づかなかった、なんてことになったら目も当てられません。

とてもコミカルな絵を想像できるはずです。

こういう絵を想像して、その単語の中心になる意味をとっておくというのはとても大事です。

なぜならこの中心さえ頭に入っていれば、後はその単語の意味を文脈に聞くということが可能になるからです。

例えば「odd」には「奇数」という意味もあります。

文脈から数字のことを言っているということがわかればあとは、靴下をちぐはぐにはいているような「数」を思い浮かべればいいだけです。

そういうちぐはぐな数はきっと「割り切れない数」のことです。

人物を評しているのならバラバラな靴下をはいているような、人物を思えばいいだけです。

そういう人は当然「奇妙な」人になるわけです。

もともと私がこの『Collins cobuild Advanced Learner’s』を活用するようになったのは単語の説明の仕方が新鮮だったからです。

勉強がマンネリ化してくるとどうしても意欲の低下が起こってくるので、常に新鮮な空気を入れるような工夫が必要だと、僕は思っています。

その工夫が『Collins cobuild Advanced Learner’s』だっとと言えると思います。

900点を取るためには無理して英英辞典を使う必要はない、という意見をよく聞きますが、英語力の向上ということで言えば文句なく推しです。


●追伸
TOEICには勉強の仕方にコツがあります。

僕はこのコツの部分をはっきりつかんでから、順調に点数を伸ばすことができました(今は960点です)。


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