TOEICは誰に聞くのが正解なのか? TOEIC質問箱2023.6.1
こんにちは高橋です。
TOEICは、2016年に大改訂があり、一気に問題が難しくなりました。
その際の改定というのは、それまでの点数がまったく無効となるくらいの変化となりました。
例えば、TOEIC講師として有名な中村澄子さんは
と言っています。
200点近くも違うとなるとそもそも別の試験と考えたほうがいいくらいの変化です。
僕は以前、ブログ(『英語が苦手でも聴いてTOEIC900点』)で紹介したように、旧テスト対応の『公式問題集6』と新テスト対応の『公式問題集6』を900点になる直前に解いてみたことがありました。
そのときの結果はこうです。
旧テストTest1=L99/R89、TEST2=L95/R89
新テストTest1=L96/R77、TEST2=L96/R81
素点で最大15点も違うわけですから、明らかに難易度が違うと言っていいと思います。
実際、旧テスト対応の『公式問題集』を解いた僕自身の感想は、これだったら950点は結構軽く超えるな、というものでした(当時はまだ900点を取っていなかった!)。
そのときどきの最新の『公式問題集』というのは、最新のテストの傾向を常に反映しています。
ですので、公式問題集を解いた結果というのは、その時点での点数を類推するのに最もよいツールとなります。
ちなみにですが、リスニングに関していうと、『公式問題集6』の次の問題集つまり『公式問題集7』からさらに難しくなりした。
本番でも同様の傾向で、2021年あたりを境にして一気に難化が進んでいます。
こういうTOEICというテストの傾向を考えたとき、一番気をつけなければいけないのが
2016年以前のテストしか受けたことがない人の話は絶対に聞いてはいけない
ということです。
僕が試験を受け始めたころ、旧テストの情報を基に新テストを断じている無駄な情報に随分接してきました。
難化が進んでいるというのがTOEICというテストの特徴になります。
であれば、なるべく生の情報を持っている人に頼るのが正解になります。
●追伸
TOEICは2006年に一度目の改定があり、2016年が2度目です。
1度目と2度目の改定までの期間はちょうど10年だ、ということを考えるともしかすると2026年あたりになにか動きがあるかもしれません。
そうなると、また
旧テストの800点は今のテストの600点
ということが起こるかもしれません。