国際協力のハジメ。3つのポイント。
社会貢献をしたい!国際協力を仕事にしたい!
ただし、社会貢献の中でも国際協力に特化した場合、どうしても外せないポイントがいくつかあると思います。
国際協力に15年携わって思う個人的な3つのポイントを紹介します。
もう20年ほど前の僕は会社に入って働くことを全然したくなかったので、大学卒業後どうやって収入を得て食べて生きていこうかと悩んでいました。
最初に思いついたのは、本を読んで生きていきたい。音楽を聴いて生きていきたい。
要は評論家かエッセイストかコメンテーターかという印象もあるけど、むしろ髪結いの亭主のように家に引きこもって好きな本を読んだり好きな音楽を読んだりしながら生きていくことができれば、、、という甘い考えに他なりません。
そこで唯一、これをしたいと思えたのは今でいう社会貢献。
僕の言葉では国際協力。
今でも覚えているあるのは授業の小論文で、「恵まれた自分の人生の中で何か人の役に立つことをしたい。それが僕のやりたい国際協力」と書いたこと。
それが正しい、あるいは望ましい国際協力のあり方かどうかはわからないけど、動機はどうあれきっかけがあれば誰でも関われるのが国際協力であり社会貢献。
だって、社会に生きる限り自分なりにできる社会還元はあるわけだから。
ポイント1:インターネット・SNS
今の時代、社会貢献、そして国際協力に携わりたいなら絶対にSNSに積極的に関わるべきです。
日本では政府機関は特に遅れている印象はありますが、国連機関をはじめ世界銀行でもスカイプ、Facebook、twitter、Linkedinなどは当たり前ですし、求人情報もこれらSNSでよく流されています。
まだ21世紀になる前、学生だった僕が「国際協力の世界で仕事をしたい」と、お世話になった先生に話したところ帰ってきた言葉は「インターネットやってますか?Email持ってますか?」でした。
英語力や知識や経験以上にインターネットに慣れていることが大切だと言われたのです。それは今でも同じで、むしろ今の時代の方がその重要性は高まっていると実感しています。
ポイント2:国際人としての日本人
国際的な環境では国際人としての立ち振る舞いはやはり必要かと思います。
しかし、それは外国人と同じような立ち振る舞いを誰もがしなければならないというわけではないと思います。
ここ数年、日本は「おもてなし」というような日本独自の文化的な人との関わり方を「売り」としていますが、国際協力の業界でも日本的な丁寧な対応、時間を守ること、思いやりの姿勢、主張する以上に相手の言葉に耳を傾ける姿勢などが評価されるのも事実だと実感します。
実際、国際協力への関わり方にもよりますが、国際協力は良くも悪くも「政治的」なところがあるため、相手の気持ちにも配慮しつつ、自分の気持ちを伝える技術とノウハウが必要とされる場面が多々あります。
そこでは単なる国際人である以上に、日本人的な気質を活かした国際人であることはとてもプラスになると思います。
ポイント3:どこに行ってもできる趣味
仕事と関係ないように思えますが、国際協力の仕事も結局はライフワークバランスが何より大事です。
仕事をするにも自分が健康で充実した生活を送ることができないでいるといい仕事はできるわけはありません。
しかし、自分が生まれ育った国や地域でどこで何ができ、気の置けない友人にいつでも会える環境にいるのとは違うのが国際協力の現場です。
よく分からないアフリカの地に数年生活することになったり、マリンスポーツや暖かい気候が好きでも海のない山岳地域に赴任することになったり、野球って何?という国に行くことになったりするのが国際協力の現場です。
そんな時、どこに行っても自分なりにストレスを発散したり、余暇を楽しく過ごすことのできる趣味を持つことはとても大切なことです。
赴任した先で仲良くなれる日本人の友達を作ることもいいことでしょうが、相手があってのことなのでうまくいかないこともあるでしょうし。
未だにインターネット環境が不十分な国や地域もあるでしょう。どんな環境であっても自分の息抜きになる趣味を持ったり、気分転換になるような時間の過ごし方を持っていることが大切です。
少しずつ15年の限られた経験で得た国際協力、あるいは社会貢献を仕事にする上でのいろいろを共有していきたいと思います。
頂いたサポートはポッドキャストFairly.fm配信の経費に充当させて頂きます!共感頂けたらポッドキャストの購読と共にご支援お願いします。