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自作デジカメケースという選択肢
※本記事は、ブログからの再掲載記事です。
導入言い訳編
世の中では、【フィルデジ】が流行りらしい。
フィルムカメラをデジカメのように使うという意味で、フィルムを現像する時にデジタルで読み込み、そして画像として編集したりSNSにアップしたりすることみたいです。
気持ちはめっちゃ分かります。フィルムカメラかっこいいの多いし。結果が直ぐ見えないのも、テンションを切らさず撮影するスナップに最適です。
でも、それってフィルムである必要あるのか!?やっぱりデジタル編集するならデジタルで撮った方が後々良いし、このフィルム高騰時代にフィルムと現像の値段は辛いものがあります。
フィルムはフィルムの良さがあるけど、デジタルにはデジタルの良さがある。ならば、デジタルの良さを活かしたフィルムカメラみたいなのを作れば良い。
じゃあ自分でフィルデジっぽく撮れるカメラを作ればいいんや!!って流れで作ったのが今回のカメラです。
まぁそんなお膳立ては置いておいて、最近撮っているスキャナカメラの撮影が大変なので、もっと気楽に撮れるカメラが欲しかっただけでもありますが…。
目標スペックと構成
■デジタルカメラ
■シンプルで分かりやすい光学ファインダー(40mm)付き
■AVENON 28mm(換算42mm) f/3.5標準搭載
■絞り優先AE
■余計なボタン、液晶画面が見えない
■ストロボ内蔵
■【重要】ロマンが溢れている
ローライ35が個人的スナップベストカメラなので、それに近い感覚で撮れるカメラに仕立てることにしました。レンジファインダーなど不要。男は絞ってレンズ指標でなんとなくピント合わせるんや!!
とはいえそんなカメラを一から作るのは大変なので、毎度のことながら既存品改造で乗り切ります。
ベースはお約束のNEX-5N。レンズはフランジバックの短さからL39マウントを採用しました。
一番の特徴は、背面液晶をなくす(隠す)ことですかね。ライカM edition60やライカM-Dへの憧れがあったのですが、ライカM10のケースが一番イメージに近かったので、今回はケースの自作という言葉の方がしっくりくるかもしれません。
一応、いざとなれば見れます。セコい!(笑)
レンズは東京で28mmレンズを購入。AVENON28mm f.3.5です。薄いので、付けている感覚がしません。NEX-5NがAPS-Cなので約42mmの目的を達するレンズになるし!フルサイズよりもボケないので今回の絞って使う目的に合致しています。
基本絞って撮るので開放f値は関係ないですし、いざとなればストロボ炊けば良いのです。
外見的にはフィルムカメラに近いし、特にライカチックに見えるので色んな人からライカ?とか、フィルムだよね??と言われたのが嬉しかった…!!実際には見ての通り酷い出来ですが(;^ω^)
完成度はともかくとして、ロマンだけは溢れています。
使用感
実際撮ってみると使いやすさにビックリします。ファインダー覗いて、シャッター切るだけ。チンピング?っていうの?毎回撮った写真を確認することがなくなるので撮ることだけに集中できます。余計な設定を変えることも考えないので、テンションがずっと高いまま撮影できるのは楽しい!
何より、撮影完了までのスピードがめちゃくそ早いです。構図を決めるとか、ピントをあわせるまでの時間を放棄しつつ撮るので、ピント外れてようが構図若干ずれてようが気にすることがないカメラって珍しいのではないでしょうか。
あと、これはこのカメラに限らずですが、やはり自作で作ったものは愛着わくので良いですね。 これからもフィルムカメラと併用しながらスナップを撮っていこうと思います。
今後
あとは、金属筐体にしたら完璧…なんですけど、木製のカメラってなんか愛着わくんですよねw この状態で、完成度上げるのもアリかもしれません。あと、元のNEX-5Nの一部を切断して作成しているのですが、その際に出た切削屑がセンサー内部に入り込んでて、ゴミが映るんですよね、、どーしたもんか。考え中です。
作品
基本的には現像せずに放置したいという気持ちが強いカメラ。フィルムを長期で寝かせて現像に出すのと一緒で、しばらく放置しておいて、時が来たらパソコンに入れ込みたい。
その他写真は、【From the Vault】で見て下さい!From the Vault2017以降は、基本このカメラで撮っています。
☆おまけ☆
実はこれ、Rev.02でして。Rev.01はもっとシンプルでした。
初代はストロボがないため夜間は全く使い物にならず、またファインダーとレンズの距離が離れているため視差が非常に大きかったのです。また、地味ですが電源ボタンの作り方やグリップがないために握りにくいという問題もありました。
背面の作り込み以外は順当に進化しているので、次バージョンも時間とお金があれば頑張って作りたいなぁ。
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