ミノックス・Color-Minotar 35mm f/2.8をデジタルで撮る
挨拶
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて最初のnoteは、久々の改造レンズ企画です。名古屋の某中古・ジャンクカメラ市場で買ったミノックスを改造しました。
ジャンクな箇所は、シャッターが切れない、そもそもシャッターボタンがないってところです。
このカメラに着いているColor-Minotar 35mm f/2.8は、非常にコンパクトな設計をしており、かつ絞りがおもしろい構造になっているので、どうせならデジタルカメラで使える方が面白そうと考え、Eマウントに改造しました。
なお、今まで作ったEマウントレンズは下記を参考にして下さい。
今回のレンズも、相変わらず3Dプリンタでマウントを作成しています…が、今回は接着剤を多様しています。これは私のミスなんですけども、前玉を固定しているパネル(Color-Minotarと書かれているプラ円盤)と、前玉が特殊な長さのイモネジで固定されているんですが、これを外すとパネルの雌ねじ部分がバカになるみたいで、、一度外すと、固定力がほぼ皆無になってしまいました。皆様気をつけましょう。
今回は、マウントの貼り合わせもホットボンド(グルーガン)使ったり、ちょっとお粗末な箇所が目立つ結果になりました。次回に活かします。
作例
初詣に行ってきましたので、そこで撮影した写真を貼ります。
並べた写真のうち、上をf/2.8、下をf/8にしています。注釈ない限りは、RAW撮影後、Lightroomでデフォルト設定のままjpeg書き出しです。
両方ともLightroomで露出+1補正かけています。このレンズの最大の特徴は、f/8あたりで絞りが菱形になることだと思います。こういう変わった絞り羽のレンズは面白いですよね。開放だと丸ボケですけど、ちょっとマウントズレてるのか、ボケの形は左右非対称になってしまってるかもです。
f/2.8(上)の方はLightroomで露出+1上げています。両方共に逆光には弱いんですけども、面白いゴーストが出るのはf/2.8です。f/8は、ただただ逆光に弱い状態です。たぶん、もともと逆光にそれほど強くないコーティングレンズなんじゃないかな?と思っています。マウント化する時に掃除しましたけども、分解清掃できない仕様にしているので、まぁ仕様として捉えるのが良いです。
同じように撮ったのに露出違って申し訳ないんですけど、f/2.8はやはりに滲みが凄くて、それに露出が引っ張られてる感もあります。あと、f/2.8の右下の"ふわっ"としているのは、私の指です。小さいレンズなので、結構指操作はしにくいです。
ちょっと最後は比較しにくいもの。f/2.8だと、やっぱり周辺流れる感じはあるんですけども、f/8は綺麗です。元々絞り込んで撮るようなカメラなので、菱形のボケも合わせて、f/8固定で撮ると面白いかもしれません。
最後に、いくつか別の作例も載せておきます。
総評
明るいコンパクトなレンズですが、小さいので操作が難しいのと、最短撮影距離が0.9mということであまり寄れません。
が、レンズのボケとしては癖が強いので、面白い写りをしてくれるレンズだと思います。
今回、使える状態で扱っていないので元々のミノックスの良さを伝えることはできませんが、軽く絞り優先モードで使える様は、私好みのカメラではあります。次に見つけたら、きちんと使える状態で手に入れてみたいものです。