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【競馬あるある】恐怖!!穴馬が穴馬じゃなくなる!?モズベロ現象。
「狙っていた穴馬が!?」
予想オッズの時点では30倍ついていたはずの馬が、実際には10倍…。こんな経験、みなさんはありませんか。
競馬によくあるこの現象を『モズベロ現象』と名付けました。
この『モズベロ現象』ですが。
実は、現代競馬におけるある要因によって、必然的に起こっているのです。この記事では、『モズベロ現象』が起こる仕組みと、起きた時の対策について説明していきます。
全国の競馬ファンのみなさん、こんばんは。公立小学校に勤務しながら競馬ブログをかいているタカハラです。
先日の中山金杯でもモズベロ現象おきてましたね。こわいこわい。モズベロ現象とは、いったいどんな現象なのか。また、なんで起こるのか。
恐怖のモズベロ現象。さっそく解説していきます。
1 モズベッロはもはや穴馬じゃなかった
先日の中山金杯でテリトーリアルを狙っていた人、多いんじゃないですか。わたしも、その一人です。
テリトーリアルの1週前予想オッズ(net.keibaでの)は20倍超。30倍近かったですよね? ところが前日発売が始まってしばらくしてからオッズを確認すると、まさかの3番人気。オッズは6倍程度でした。
「うそだろ!?」
と声が出てしまった人も多いんじゃないですか? わたしもジョナサンでカフェオレを片手に予想しながら、思わず声が出てしまいました。
これが恐怖のモズベロ現象です。
2020天皇賞春のモズベッロにも、まさにこの現象が起きました。そして天皇賞春のオッズを見ながら、わたしはふと気づいたのです。モズベロ現象の仕組みに。
1週前予想オッズでは20倍前後だったモズベッロ。
しかし前日オッズでは10倍前後まで人気。
最終的には15倍程度になりましたが、前日の時点では10倍ですよ?
もはや穴馬じゃないじゃないか! と思い、私は本命を変えました。
2 モズベッロはなぜ穴馬じゃなくなったのか
その理由はいたって簡単です。
人気したからです。
人気している穴馬。冷たいホットコーヒー。小ラーメンの大盛り。
穴馬は人気していないから穴馬なのであって、人気していたらそれはもはや人気馬になります。ホットコーヒーはアイスコーヒーに。小ラーメンは、ただの大盛りラーメンです。
人気してしまった時点で、モズベッロは穴馬ではなくなりました。
では、なぜ人気してしまったのか。
それは、ブログ・YouTube・メルマガなどで活躍する競馬のプロたち(お金をとっていない人もいますが)が、注目穴馬としてモズベッロを指名していたからです。
わたしがみていたかぎりでも、多くのプロたちがモズベッロを取り上げていました。
競馬玄人から見れば、モズベッロは人気の盲点になりそうな、いかにもオイシイ穴馬だったのです。
予想オッズが発表されてから1週間、いったい何が起きていたのか。
プロが「穴馬」として取り上げる。
↓
多くのシロウトが「なるほど!」と思う。
↓
シロウトもプロもモズベッロの馬券を買う。
↓
人気になる。
↓
穴馬じゃなくなる。
↓
妙味がなくなる。
穴馬は、人気がないからこそ「買い」評価ができます。
「意外と走る力をもっているのに、これだけ人気がないなら面白そうだ」
これが、穴馬として取り上げた理由のはずです。
人気馬には不安要素。穴馬には一発の魅力。これが勝つための競馬予想です。
モズベッロはそもそも距離3200は初でしたし、春の上がり馬というかんじで、不安要素はたくさんありました。穴馬なら、不安要素に目をつむって「走ればラッキー」の気持ちで買うことができます。
しかし人気になってしまった時点で、天皇賞春のモズベッロは「買いたい要素」がほとんど0になっていたのです。
3 モズベロ現象はたびたび起こる
先日の中山金杯のテリトーリアルも同じ現象でした。
1週前予想オッズは20倍以上。しかし前日オッズは6倍。
1週前予想オッズを見た競馬のプロたちが、「このオッズならテリトーリアルめちゃくちゃおいしいじゃん」と、ブログ・YouTube・メルマガ等で取り上げたのです。
その結果、多くのシロウトと玄人がこぞってテリトーリアルを買いました。こうして、テリトーリアルは人気馬になり、おいしい穴馬ではなくなったのです。
4 モズベロ現象の対処法
モズベロ現象には対処法があります。
それはずばり…
買わないこと。
「要注目の穴馬」として取り上げられているということは、人気がないわりに面白いところがあるということ。不安要素があるというのは大前提なので、人気になったからといって「信頼できる人気馬」にはなりようがないのです。
信頼できない人気馬を買うことは、競馬においてぜったいにやってはいけないこと。こういった馬を買わないことで、モズベロ現象のワナを回避することができるのです。
このモズベロ現象にはひとつ面白いポイントがあります。それは
・競馬予想のプロは回避できない。
・素人は回避できない。
ことです。
競馬予想を発信してお金をもらっている人たちは、前日投票が始まる前に最終予想を出さなくてはいけません。つまり1週前予想オッズをベースに予想するしか手段がないのです。
お金をとっている競馬ブログも、前日に予想を公開することがほとんどです。となると、やはり予想オッズをたよりに、自分の予想を出すしかありません。
またシロウトは、そもそも自分で予想することができません。そういう人は新聞の予想印やブログ・YouTubeで出ている情報をたよりに買うはずです。実際のオッズと比較して、「あれ? 思った以上に人気しているからやめよ」と自分で考えて買い目を変更できるとしたら、その人はシロウトではありませんよね。シロウトはモズベロ現象を回避できないというのは、そういう意味です。
じゃあ、だれがモズベロ現象を回避できるのか。
それは、自分で予想ができて、しかも前日に予想や買い目を完成させる必要がない、わたしたち競馬玄人です。
こんなクソ真面目な長いブログを読んでくれているあたなは、競馬シロウトではないはずです。
わたしたち競馬玄人だけが、モズベロ現象を回避できます。
5 でも、きたらイヤだ・・・
モズベロ現象でオッズがおいしくなくなった穴馬、いや、もはや人気馬は、人気になるだけの理由があります。つまり、本当にくる確率もそこそこ高い。
しかし穴馬として狙っていた以上、人気で買う馬ではない。
「もはや買う必要はない!」
と判断して馬券から切ったとしても、実際にきたらイヤですよね?
馬券から完全に消すの怖いですよね?
そんな時、わたしがやっていることは
印を下げる
これです。
前日までテリトーリアルは、わたしの本命予定馬でした。
しかしまさかの3番人気…。これはおししくない。モズベロ現象だと判断しました。しかしあまりにも多くのブログなどで取り上げられていたため、「やっぱりくるんじゃないか」という不安を消すことができませんでした。
なので、本命◎から4番手の△まで印を下げることで納得することにしました。
これで「きてもOK。とんだらもっとOK。」という状態になります。
結果的には普通に馬券圏外。とくに驚く結果ではありません。よく考えれば、普通にこれくらいの力です。
モズベロ現象の馬は、やはり買わないのが正解ですね。
6 2020年に起きたモズベロ現象
印象に残っているのはこれ。
エリザベス女王杯 センテリュオ
明らかな格上挑戦。それでもオールカマーの内容がよく、面白い穴馬として注目していました。1週前予想オッズは8倍~10倍。
しかしふたをあけてみれば、まさかの4番人気。6倍。3強想定だったエリザベス女王杯は、いつのまにか4強オッズに。
3強の一角をくずす穴馬としての面白さはありましたが、3強に並ぶオッズになってしまっては、むしろ危険な人気馬。
迷いながらも、馬券的には「消し」という結論にいたりました。
結果はご存知のとおり。着差もしっかりつけられた5着で、明らかに過剰人気のモズベロ現象だったといえるでしょう。
もう1頭上げておきたいのは
チャンピオンズカップ ゴールドドリーム
1週前想定オッズは30倍。
全盛期から能力・結果ともに衰えが見え始め、これまでの人気からは考えられない想定オッズ。
これはおいしい!
と思った人がたくさんいたのでしょう。
その結果たくさんの人に馬券を買われ、前日オッズは8倍。まさかの3番人気です。
もはや危険な人気馬だと、わたしは判断しました。
ぎゃくに想定よりだいぶ人気していなかったのはチュウワウィザード。この馬を本命に、わたしは馬券を組みました。
ゴールドドリームが2着に入ってしまい、チュウワウィザードが1着にきたわりにはあまりおいしくない馬券になってしまいました。それでも今になって考えても、ゴールドドリームの期待値は低かったと感じます。
7 まとめ
【競馬あるある】恐怖のモズベロ現象いかがだったでしょうか。
モズベロ現象は、インターネット環境が急速に発達し、誰でも情報をカンタンに手に入れられる現代競馬だからこそ起こる現象です。
まだ多くの人々はモズベロ現象に気づいていません。
今がチャンス。
この事実に気がついたわたしたちは、モズベロ現象を見つけ、それを回避し、年間回収率を向上させましょう。
今回の記事が、回収率100%超を目指すみなさんの参考になったらうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ここまで読んでくださった方のコメント・質問には100%確実に返信いたします。