子どもの日の惨劇

2023年5月5日、コロナ禍以降応援歌が解禁されて初めての子どもの日。神宮球場は激しい花火大会が繰り広げられた。両軍合わせて11本もの本塁打を打ち合った末、DeNAは10-9でサヨナラ負けを喫した。
正直昨日の試合のことは考えたくないが、ずーっとモヤモヤしているため少し残しておく。あくまで素人の考えということを踏まえて見てほしい。

高めの直球

昨日の試合の先発は、DeNAは今永昇太、ヤクルトは高橋奎二。二人とも侍ジャパンに選出された左腕であった。正直均衡した投手戦になると思っていた。しかし今永は2回裏にサンタナにソロHR、3回裏に村上に2ランHR、5回裏に濱田にソロHRを被弾し、高橋奎は3回表に佐野にソロHRとソトに2ランHR、4回表に佐野に3ランHRを被弾する波乱の幕開けとなった。
ここで気になったのが高めの直球である。両先発が被弾した6本塁打のうち、3本(2回裏のサンタナ、3回表の佐野、5回裏の濱田)がこの高めの直球をスタンドに運ばれている。そのほかにも特に先発が投げてる時に捕手が高めを要求して投手がそこに直球を投げるシーンを何回か見た。この日の風の流れがどうだったかを把握してないので分からないが、高めの直球を痛打されるシーンが多かったように感じた。
素人の自分からすると低めに投げた方がいいんじゃないかと思ったりもするし、そういえばフライボール革命かなんかで高めも有効に使えると聞いたことあるような気もする。とにかく、昨日の試合の序盤は高めの直球を打たれるシーンを見る度になぜ高めを多く投げるんだろうと思った。バットのスイングの軌道との相性とかもあるのかなとか考えたが、何せ見る専のド素人の自分は納得できるところまで考えを煮詰めることは出来なかった。

8回裏の投手起用とエスコバー

両チームが継投に入り試合が締まりかけてきた7回表にDeNAはヤクルト久保から2HRとエラーで3点をもぎ取った。この時点で9-4と5点リード。正直勝つだろうと思っていた。
しかし8回裏に暗雲が立ち込める。8回裏にDeNAベンチはエスコバーをマウンドに送り出した。その選択にまず驚いた。というのもいくら今年不調といえど点差は5もあるため、ベンチ入りしている中継ぎで唯一の左腕であるエスコバーを出すシチュエーションでは無いと思っていた。なんなら今季まだ一軍登板のない宮國を出すと思っていた。確かにその前にエスコバーがブルペンで肩を作っている様子が映ってはいたので点差はあるものの既に準備していたエスコバーを起用したのかもしれない。それにその前の登板が4月25日と間隔が1週間以上空いていたので、エスコバーの起用も今思えば別におかしな起用でもなかったのだろう。
しかし先頭の中村にストレートをスタンドに運ばれると、続くオスナにファースト強襲の安打を許す。そして長岡に四球を許したところで交代を告げられた。オスナに許した安打はソトもめいいっぱいのプレーに見えたし仕方ない部分もあるが、直球は捉えられ制球もままならない状態で1死も奪えずの降板となった。
今季のエスコバーは移籍後最も不調の状態で、9試合登板して無失点で切り抜けたのは3試合のみである。誹謗中傷に悩み、降板後にはベンチで珍しく荒ぶりもした。この不調の原因はなんなんだろうか。かと言ってそう易々と2軍に落とせる状況でもない。田中健二朗はオープン戦の序盤に左大腿二頭筋遠位部の肉離れで離脱しており、ほかの左腕もまだ一軍にあげられる状況でもない。となると本当は二軍で調整させてあげたくても消去法でエスコバーを一軍に帯同させ続けるしかないのかもしれない。この状況は早急になんとかするべきである。個人的には開幕当初一軍にいた石川達也はどうだろうかと思う。
そしてエスコバーに代わって伊勢をベンチは送り出した。これはまあ賢明な判断だったと思う。最初から出した方がという声もあるが、直前に3得点でリードを5点に広げた中で伊勢を連投させてしまうことになるので自分はその選択は良くないと考える。
青木、塩見を抑えた伊勢がここで濱田に11球粘られた末12球目のストレートをスタンドへ運ばれてしまった。プロ4年目で4本目の被弾であり、初めてストレートをスタンドへ運ばれてしまった。この勝負はもう濱田を称賛するしかない。正直な話、青木の二ゴロの時併殺を取れたら濱田まで回らなかったという後悔はあるが、ヤクルトの押せ押せムードの中ではそういう細かな狂いが生じるのも仕方ないと思う。

康晃の不調と内紛騒動

追い上げられた中で登板したのは我等が守護神山﨑康晃。今季は昨日の時点でセーブシチュエーションは落とさずにきていた。しかし結果はオスナに安打を許した直後に長岡に落ちる球をスタンドへ運ばれてサヨナラ負けを喫した。
守護神としては抑えてほしかった。この気持ちは非常に強い。しかしビジター球場で直前に5点差を1点差に縮められた時点で、そう上手くはいかない空気だったのかもしれない。野球の恐ろしさを見せつけられた気がした。
今月頭にはバウアーに関するパフォーマンスを球団が発表したことに対してTwitterで苦言を呈したことが波紋を呼んだ。直後の試合では同点の場面で5失点、昨日のサヨナラ被弾と流れが悪い状態が続いている。この一連自体がそう簡単な問題ではないためここでは触れないが、どこかで切り替えてくしかない。いずれにせよ自分が行った事から流れができてしまった以上結果を出してなんとかするしかないし、それを信じている。

最後に

昨日はとにかく悔しい敗戦ではあったしこの敗戦が響かない自信はないが、ラミレス前監督がよく言ってた「Tomorrow is another day.」の精神でなんとかするしか無いと思っている。特に自分みたいなド素人が偉そうに言えることはなにもない。幸い4月の躍進で貯金はある。苦しい時期が続くかもしれないがなんとか耐えきってほしい。そしてエスコバーと康晃には一刻も早く復調してほしい。彼らの活躍なしに優勝出来ると思えない。

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