衝撃の落雷を浴びまくった夜
今回は珍しくイベントの感想を書きたいと思う。
栃木、とりわけ宇都宮のHIPHOPが今とにかくアツい。MCバトルで名を轟かせたSAMを筆頭に、栃木に根を張り誰よりもパーティーを盛り上げているMC巴、戦極の無料イベントをきっかけに大規模のMCバトルにブッキングされるようになったJoker clownとUMB2021栃木代表怪士と昨年1st EP『Self wors』をリリースして音源活動を精力的に行っているk-takeとDJ yutoからなる3MC1DJのクルー・雷都boys、黒波、LightA、Davinci、Kyphos!s...名を挙げたらキリがない。
これらのMCたちのLIVEを一日で観れるイベントがあった。それが6月22日に行われた『万雷 参』だ。このイベントは雷都boys主催で行われており、今回が第3回目であった。
今回は初めてのGUEST LIVEとしてNAIKA MCとSAMを呼び、宇都宮で精力的に活動している面々や足利で精力的に活動してるHIPHOPクルーASKC familiarのBullhartsと最強の布陣でのイベントであった。主催の雷都boysは全員今年22歳になるメンバーで構成されており、この若さで地元でド派手にイベントを打っていることはとにかくスゴすぎる。今回は初めてGUEST LIVEを行ったのもあり、KICK IN THE DININGへの出演や宣伝など、告知にもかなり気合いを入れていたように感じる。
また、POP UPには錦市場が出店し、宇都宮のいなたいアパレルを購入できる貴重な機会であった。
イベントは最初のDavinciから最後のNAIKA MCまで盛り上がり続け、宇都宮のHIPHOPをお酒を浴びまくる一夜になった。
全員のライブにぶち上がってた中で、今回は怪士のライブにフォーカスしてお話していきたい。今回怪士は今年リリースした1st EP『Beautiful Days』のRELEASE LIVEとしてライブし、EPの音源全てに加えてさらに2曲ライブした。EPを聴いた方に伝わったら嬉しいが、今回の『Beautiful Days』は1曲目の「S.I.N」から最後の「Beautiful Days」まで順番に聴くことでひとつの物語が完成するように感じる。いわゆる起承転結を感じることができる構成になっている。どこがどう感じたのかを言語化するのは野暮だからとにかく皆さん聴いてほしい。
1曲目で完璧に会場をロックし、2曲目からEPのフルコースで会場をぶち上げたあと、しんみりした雰囲気の中で最後にSoundCloudにあげた「ALIVE」で再び会場を温めまくって締めくくる構成も、次に続くGUEST LIVEに向けて最高の流れを生み出した。曲がかっこいいのはもちろん、ライブが非常に上手いラッパーだと改めて認識した。
色んな余韻が抜けない中で今このnoteを書いてて、多分魅力は伝わりきれてないのは自覚している。だからこそ次に万雷をやる時は皆さんきてほしいと心から思っている。
自分はSAMさんに魅せられて栃木の現場を行くようになって、そこから前述したかっこいいラッパーさんと巡り会うことができた。まだまだ自分が知らないかっこいい人が沢山いる。今年はJoker clownさんがバトルシーンで名をあげ、栃木にまだまだかっこいいMCがいることを証明したと思う。ぜひ皆さん栃木のMC達に注目してみてほしい。
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