動機と目標と悩み

 冒頭からありきたりでなんだか気持ち悪いタイトルになってしまったが、自分なりにある程度ここ数日のモヤモヤにけじめをつけるべく今回のnoteを書いている。
 そもそもここ最近、自分の脳内の大部分がディグゴジラに占められている。ディグゴジラ自体の説明は省くが、ここまでスペースで3回やってみて、上手くいったと思う瞬間もあるが、大体は反省と後悔の連続である。
 ディグゴジラをやるにあたり、身の程知らずなのは承知の上で「栃木の方々をもっと知ってほしい」という想いがある。それではなぜ愛知県生まれ愛知県育ちのただの一般人がこんなことを思うようになったのか。ここからは自己語りが展開されるので興味ない方はここで読むのを辞めていただきたい。ごめんね。

 自分のことを知ってくださっている方はご存じだと思うが、自分はSAMさんが好きである。
 高校2年生の夏頃、親友にゴリ押しされてMAKAさんの「もう一回」のMVを見てHIPHOP/reggaeの世界を本格的に知るようになった。最初はMCバトルを敬遠し、かといって別に流行りの音源を聴いているわけでもない、ただの中途半端な人間だった。今振り返ると男子高校生特有の斜に構え方だったと思う。「もう一回」のあと自分で初めて見つけた「TECHNICS」でDOTAMAさん、NAIKA MCさん、そしてSAMさんを知った。とりあえずTwitterをフォローするようになったのがすべての始まりになった。
 忘れもしない2019年12月25日。世間はクリスマスの日であったがもれなく彼女のいない自分は高校の冬期講習に参加し、友人たちと当時行きつけだったラーメン屋でつけ麺を食べて帰りの地下鉄に乗り込んだ。彼女がいない寂しさとクリスマスなのに授業を受けた虚しさが相まって体調を壊し、地下鉄内で嘔吐してしまった。
 そんな体調がめちゃくちゃ悪い時にたまたまTwitterを開いたら、SAMさんがMVをあげるというツイートを目にした。単純に「この人名前は知ってるぞ」程度の認識ではあったが見てみようという気持ちになった。最初は本当にこんな感じだった。
 そんなこんなで帰宅して見たMVが「ROUGH」だった。初めて聴いたときからスッと心に入ってくる感覚だった。本人のカッコよさと曲のお洒落さに加えて自分みたいなもんの心にもスッと入ってくるリリックの3つに一気に惹かれていった。
 そこから受験期もそうだし大学生活でそんなに馴染めなかった時期もほぼ肌身離さず聞き、アルバイト頑張って現場に行きまくるようになって今に至る。

 ここまではただのSAMさん好きの男の話であったが、ここから栃木の方々を知るようになったきっかけの話をする。もともと自分はそんなに詳しい訳でもなかった。SAMさんのインスタライブでマッスルルーレットから巴さんを知り、なんとなく怪士さんを知ってたりする程度だった。
 栃木の方々に本格的に興味を持ったきっかけはやはりUMB栃木予選2023である。SAMさんを応援するためにいった現場でJoker clownさんやk-takeさん、黒波さん、LightAさん等を知った。そこからやちおんフェスやケーテイクナイトを皮切りに皆さんが出てる現場に足を運ぶようになり、現場でよくしていただくようになり、SAMさんに近い熱で応援するようになった。

 もちろん現場に実際に足を運ぶことが一番の応援なのは間違いないが、それ以外にどうやって応援できるかをぼんやり考えるようになった。その中で自分自身そこまで栃木の方々を深く知れてはいないと感じた。深く知らないとスキを撒き散らすことはできない。その中で巴さんとスペースしていた流れでディグゴジラを始めることになった。
 初めはありがたいことにめちゃくちゃ好評を目にしていた。それこそそこまで面識のないラッパーさんに見ていることを言われることが多かったし、周りの知り合いにも好評だった。ただ、まだスペースで3回、noteで2回しかやってないため焦る必要はないが、現状とても焦っている。
 この焦りの理由は単純にアクセス数の少なさである。自分の企画ということだけ考えれば身に余る数字ではある。しかし素人企画ながらラッパーさんをゲストに迎え、1時間ほどわざわざ素人に時間を割いていただいていることを考えれば物足りない数字であることは否めない。
 もちろん自分自身足りていない部分はたくさんある。例えば宣伝一つとっても宣伝回数を増やしたり、ラッパーさんに少々お願いしてもいいはずとも思う。スペースでももっと質問したり話を広げられるはずだったと思う。それに知名度がある方をもっと呼ぶべきだということも頭では理解している。
 ただここが難しいとこで、考えても迷った挙句行動に移せていない。ここが現状一番の課題である。
 例えば、ディグゴジラのオファーをかける際、本当のことを言えばシャウト動画が欲しいななんて思ったりもする。しかしながら、たかが一般人の企画に参加していただくだけでもすごいこと。かつインタビュー動画なのにシャウト動画もらうのも…という気持ちがある。vol.2のk-takeさんとyutoさんの場合はたまたまvol.1の時に巴さんと一緒にいらっしゃったこともあり巴さんが撮影してくださったという経緯がある。だから現状はアーティスト写真をいただくようにしている。しかし欲を言えば、やはり実際の声を届けたい気持ちがある。MC名を名乗っていただいて軽く宣伝のシャウトをしていただくだけでもだいぶ違うとは思う。ただ、素人がラッパーさんに求めていいラインを越えてしまっているように感じてお願いできないでいる。
 スペースにおいても、自分自身の緊張や人見知り、口下手が相まって話をうまく広げられない悩みがある。これに関しては自分のディグ不足も影響しているかもしれない。ゲストの音源、MCバトルをチェックしてから臨むようにはしているので、これは続けつつ、細かい疑問を言語化する習慣をつけていくことでこれらは改善できるのではないかとは思えたので、実践して様子見していきたい。
 知名度のある方を呼んで一時的にも注目を集めるという方法も確かに一理ある。ただなぜだか、その一時的な注目は知名度のある人にしか向かないのではないかと思ってしまう。例えばSAMさんを呼んだとしよう。そりゃSAMさんのことが好きな人がいっぱいいるのでSAMさんの回には注目は集まるだろう。そこからディグゴジラを知って、巴さんの回やm-takeさん&yutoさんの回、近日出すつもりの黒波さんの回まで見てくれる人は果たしてどれだけいるのだろうか。やってみないとわからない部分がもちろんあるからタイミング次第でやってみたいが、そこが正直気が乗らない部分もある。知名度のある方はディグゴジラ以外でもインタビューを受けていると思うし、新しい情報を発信できるかが呼んだ場合問われると思う。

 グダグダここまで経緯と課題の話をしたが、最後に目標を話して締めくくりたい。
 自分の気持ちとしてはやはり一人でも多くの方々に栃木のカッコいいラッパーを知ってもらいたい。名前だったり人となりであったり作品を知らないとディグは難しいと思うし、中々現場にも足を運ばないと思う。自分だってSAMさんを知り栃木の方々の名前を知ってからチェックするようになった。名前や作品を知ることで、「タイミングが合えば現場行ってみようかな」と思ってもらうこと、そして実際に現場に足を運んでもらえればディグゴジラとして役割を果たせたのかなと思う。また、ラッパーさんにとって宣伝するいい機会と思ってもらえたら幸いだと思う。

 まだ始まったばかりだから至らない部分はいっぱいでてくると思う。一つずつ改善していき、微力でも栃木のシーンを知っていきながら貢献できたら嬉しいと思う。
 

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