駆け抜けた年末年始
年末年始というと世間的にはお仕事や学校が休みになり、比較的ゆっくりした時間を過ごすという印象がある。しかし今回の年末年始は通常と異なっていた。理由はただ一つ、UMBとKOKにSAMさんが出るからである。7月の栃木予選で掴み取った栃木代表、当時戦極2連覇(出場した戦極本章は当時3連覇)の実績を引っ提げて選ばれた戦極代表として挑む大一番だった。
UMBは2018年、KOKは2019年度以来であった。想像を絶するプレッシャーであったに違いない。応援する立場の自分も勝手に謎の緊張感と戦っていた。戦極でしか勝てないだのUMBやKOKでは支持されないだの言われてるのも見ていた。それを黙らせるにはカマしまくるしかなかった。
迎えたUMB、1回戦のSAMさんの1バース目で明らかにここ最近と気合が違うことを実感した。大一番にかなり賭けていた。UMBは最終的に3回戦で優勝者のGOTITさんに再延長の末負けてしまったが、今回のUMBで間違いなくベストバウトの一つだった。
何試合目だったか忘れたがGOTITさんとの試合で、栃木を背負ってると言ってるくせに埼玉に住んでいると言われたシーンがあった。SAMさんのことを追ってる方はご存じだと思うが、SAMさんは埼玉出身ながら家庭を始め複雑な環境から抜けるために栃木に行き、栃木でラップを始めた過去がある。それならもう栃木に住めばいいという考えもあるが、自分はそれでも埼玉に住み続けていることに意図があるのではないかと思っている。よくSAMさんはLIVEで、栃木に来てからいろんな方々に普通のすばらしさを教わったと仰っている。悪さや色んなことがあって栃木に行って、普通のすばらしさを教わったことでSAMさんなりに過去と向き合う意味があったのではないかと思う。そしてSAMさんは去年少なくともかなり栃木でLIVEをしてぶち上げていた。バーやクラブ、時には大学や商業施設の屋上でもLIVEをした。そして栃木のスタイルで他県でもLIVEでぶち上げてきた。ラッパー・SAMは間違いなく栃木レぺゼンである。
年末には戦極もあった。色々これまた経緯は複雑な気もするが、UMBのバイブスそのままに北の大地でもカマしあげて優勝したのは圧巻だった。結果として戦極3連覇を果たして2023年の本章を全て優勝し、文句なしの戦極代表となった。
そして迎えたKOK、SAMさんはなんと1回戦第1試合で裂固さんとあたることになった。1回戦第1試合のしかも先攻となり、激しい応酬の末審査員票を得られず敗北をしてしまった。中々KOKは難しいなと感じた。
これにて怒涛の2023年度のMCバトルが終了した。最後はかなり悔しかったが、大舞台でカマしまくる姿を見られて良かった。去年1年間かなり精力的に動いていたので少しゆっくりすることもあるかもしれない。とはいいつつ来週には社交辞令でLIVEがある。今年は今年でSAMさんのペースでまた活動をいっぱいみたいなと思う2024年年始であった。
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