「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(231)
「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(231)
林真理子さんの文
私のデビュー作『ルンルンを買っておうちに帰ろう』(1982年)を出した頃ですが、とにかく有名人と仲よくなりたかった時期でした。望まれてもいないのに、芸能人と夜の酒場に行くのが嬉しくてたまらなかった。
ただ、明らかに歓迎されていなかったり、飛行機の中であいさつをしたら露骨に「何アンタ? 関係ないでしょ」という顔をされたこともしょっちゅうでした。無理矢理割り込もうとしているから自業自得なのですが、そのたびに傷ついたものです。
こうした恥ずかしい過去の末に、現在、お座敷が毎晩のようにかかる私がいます。有名人が集う楽しい会食の場にいるのは、そこにいる人が努力して勝ち獲った資格なんだ、と言いたい。――もちろん、過去の自分にも向けて言っているんですけどね。
林さんが人気作家になった頃、私は大学を卒業した頃でした。周囲にいる愚か者たちの相手をするのがほとほと嫌になった頃でした。それで、
「もっと賢い一流の人たちとお近づきになれたらなぁ」
と思っていました。
その方法を考えた時、林さんと同じ思いに至りました。有名人に囲まれるには「自分も何かの分野で一流にならないと無理なんだ」と。それで、いろいろチャレンジを繰り返してきたわけです。
When Ms. Hayashi became a popular writer, I had just graduated from college. It was around this time that I grew tired of dealing with the fools around me. So, I decided
"If only I could get close to smarter and more prestigious people.“
I thought, "If only I could get closer to the smartest and most prestigious people around me.
When I thought about how to do that, I came to the same thought as Ms. Hayashi. To be surrounded by famous people, I thought to myself,
"I have to be a top-notch person in some field. That is why I have repeatedly taken on various challenges.“
高木繁美
「高木教育センター」塾長。名古屋大学卒業後、アメリカユタ州のローガン中学校で教師をした後、帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などに合格。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」(エール出版)2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。