「葉一さん」って、ご存じですか?
「葉一さん」って、ご存じですか?
本日は、最近「教育系 YouTuber」で活躍してみえる「葉一」さんを紹介させてもらいます。
まず、ウィキペディアの抜粋です。
教育系YouTuberとして活動しており、教員とも塾講師とも異なる、第三の場所の次世代の教育者として注目されている。
動画では、基本的にテロップや効果音を含む編集は行なっていない。また途中でミスをすれば最初から撮り直す方式で動画制作を行なっている。その撮影手法から、動画の時間は平均10分程度に対して、撮影から投稿までは短くても3時間、長いときは3日費やすこともある。なるべく疑問点を残さない授業を心がけており、内容としては繰り返し見ても飽きないように雑談をしないこと、仕組みなど概念よりも解法を教える、教える学年にあわせ話す速度と言葉遣いを大きく変える、内容に集中してもらうため地味な服装を心がけ結婚指輪も外す、塾講師時代に考案した男女両方に好まれる文字のフォントを用いる、
この「教員とも塾講師とも異なる、第三の場所の」がポイントですね。学校の教員はとうの昔に生徒たちから見放されています。それは、学級崩壊とか教員採用試験の倍率が2倍をきったと話題になる前からそうです。
エロ教員の事件のせいでもありません。
生徒の多くが塾に行くようになった1970年代頃から、中学生も高校生も「学校の先生」と「塾の先生」を比べ始めていたのです。そして、50年も前から勝負はついていた。
「塾の先生の方が教え方がウマイ!」
子供たちは正直なんです。だって、学校の先生は公務員で競争がない。でも、塾の講師は毎日が戦場なんです。生徒の評価が低いと給料が上がらないどころか、解雇されてしまう。生徒たちは、敏感にそのド迫力とぬるま湯に浸かった公務員先生との違いを感じていたんです。
ところが、「驕る平家は久しからず」の言葉どおり塾講師や予備校講師は世間に評価され始めてから驕ってしまったのです。金ピカ先生、マドンナ講師、暴走族講師とタレントまがいのパフォーマンスに走ってしまった。
また、教育者だった塾長たちもタレントやアニメを使ったテレビCMをバンバン打ってくるタダの経営者に堕してしまったのです。そして、世間は呆れた。
そこに、ユーチューバーという新しい「授業」が現れた。コロナでオンライン授業が世間に広がった時、またしても
「学校の先生のオンライン授業より、ユーチューブの授業がずっといい!」
と生徒たちの(保護者も)評価が定まってしまったのです。
でも、正直に言うと私の京大や旧帝受験生は
「学校の先生も、予備校の先生も、動画の授業も、ぜんぶ役に立たない」
と言う。しょせん、人の話を聞くだけの授業で本当の学力はつかないことをよく知っているんです。
ソクラテスの時代から、教える作業は「個別指導」でなければ無理なんです。本人にヤル気も能力もなければ、どんな指導も無意味なんです。