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良薬は口に苦けれども病に利あり、忠言は耳に逆らえども行いに利あり(説苑)

良薬は口に苦けれども病に利あり、忠言は耳に逆らえども行いに利あり(説苑)

中国、漢代の説話集。20巻。前漢の劉向 (りゅうきょう) 編。成立年未詳。君道・臣術など20編からなり、それぞれ序説のあとに逸話を収録して儒教思想を説く。

 2024年の日本で、教師はまったく無力化されてしまった。生徒に注意を与えると「暴言だ!」「体罰だ!」「セクハラだ!」と騒がれる。生徒も、ちゃんとその事情を知っていて教師をワナにかけて学校から追い出そうとする生徒まで現れた。

 もちろん、教師も悪い。何の根拠も示さずに、ブラック校則を押しつける。部活を強制し、教材の指定もする。進学実績を上げるために、生徒のためを考えずに受験校を押しつける。その一方で、過度の競争を避けるという名目で校内順位を隠す教師もいる。

 そのカオスの中で、教育などできる状態ではない。ヘタをすると職を失うリスクがあるのだから、学校の先生方は「触らぬ神に祟りなし」とばかりに教育を放棄せざるをえない。保護者のクレームが怖いのだ。

 学校が機能しないから人材が育たない。当然、日本の社会全体が沈滞して国際競争力は落ちる。

 有能な人材はバカバカしくなって海外に出てゆき国内では人材の枯渇が見過ごせないレベルに。指導者は嫌われ、叩かれることを覚悟してアドバイスを与える責務を放棄してはならない。

良薬は口に苦けれども病に利あり、忠言は耳に逆らえども行いに利あり(説苑)

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