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「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(205)

「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(205)

 品川区に住む、中学3年の子どもを持つ女性は、ベネッセの幼児向け通信教材を使っていた時期があった。情報流出にあったのは、子どもが小学1年のときだった。女性は言う。

「このとき500円の金券がおわびとして送られてきましたが、あまり深く考えることはありませんでした。情報流出の怖さを思い知ることになったのは、それからしばらくたってからです」

 家に頻繁に塾や家庭教師の売り込みの電話が入るようになった。子どもが小学6年になると売り込みは激化した。

「気持ち悪いのは、電話をかけてくる相手が、子どものフルネームと年齢を知っていることです。『どこで知ったのですか?』と聞くと、『こういう名簿が出回っている』というのです。うちは習い事をほとんどさせておらず、子どもの名前と生年月日のデータを登録したところとして思い当たるのは1カ所しかありません」(女性)

 中学2年になると再び売り込みの電話が激しくなり、中学3年の春には週3件ペースで入るようになった。電話番号を変えることも考えた。そうしたなか、今年から始まる都立高入試の英語スピーキングテストの申し込みの際に、ベネッセのサイトに個人情報を登録しないといけないことを知った。


 一般庶民には、現状は

「東京都の教育委員会とベネッセの癒着。利権をむさぼっている」

 としか見えません。東京で実施されると全国に波及していくのでしょうが、日本もとうとう汚職が堂々と行われるところまで落ちぶれたわけです。


 汚職と呼ばれたくないなら、数ある業者の中から多額の税金を投入する先がベネッセ一択に決定された過程を明らかにすべき。

「誰が、いつ、どういう議論のもとでベネッセに公立高校入試を丸投げしたのか?」


高木繁美

 「高木教育センター」塾長。名古屋大学卒業後、アメリカユタ州のローガン中学校で教師をした後、帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などに合格。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」(エール出版)2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。

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