「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(206)
「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(206)
■「ここは監獄みたいなところ」 2019年4月、姉崎高校に社会科の新任の教員として赴任した山村向志さんは、初日に入学式で駐輪場の誘導をしていた時、生徒からこんなセリフを投げかけられた。 「先生、この学校は監獄みたいなところです。厳しすぎて学校が面白くない」 文化祭や体育祭の準備でさえ、「どうせ何か提案してもダメだと言われる」「めんどくさいからやりたくない」という声が聞こえ、「先生に怒られない程度にやればいい」という生徒もいた。生徒と教員の一部には精神的な対立構造ができていた。
日本の教師も校長も教育委員会も文科省も、みんな監獄みたいな学校でビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズが育つと思っているのだろうか?そうだとすると、よほどの世間知らずとしか言いようがない。自由で民主的な雰囲気の中でなければ、生徒の才能など伸びるわけがない。
私がアメリカで日本の学校の様子の写真を見せた時も同じことを言われました。
「これは、刑務所か軍隊の写真ですか?」
アメリカではみんなが同じ服や髪型をしているのは犯罪者か軍人というイメージがあるからだ。
日本の校則など法的な根拠が何もないのだから、守る必要など無いのだけれど日本独特の「同調圧力」がある。調査書で脅迫されたりもする。ただ惰性でダラダラと無意味なルールが続く。
そして、貴重な才能が次々と潰されていく。教師は自分より才能のある生徒を憎んでいるかのように扱う。なぜなんだろう?ジェラシー?
高木繁美
「高木教育センター」塾長。名古屋大学卒業後、アメリカユタ州のローガン中学校で教師をした後、帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などに合格。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」(エール出版)2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。