過去のインタビューより♪一部抜粋。
ある音楽媒体のインタビューより。
懐かしく…♪
答えた原稿がたまたま出てきて(*^^*)
1.デュオ作品の切っ掛けは、「Two Voices」だと思いますが、竹内さんとのこの作品は、どういうふうにして生まれたのですか。
〓そうです。
この竹内直さんとのTwo VoicesがDUO作品の切っ掛けとなりました。
直さんから、歌と管だけのデュオ世界をやっていきたい、と私に連絡をくれてスタートしました。その未踏の挑戦にとても魅力を感じ、どんどん選曲からアプローチ等、二人で相談しアレンジし描いていきました。私にとっても音楽的に物凄い時期で、直さんと共にあったあのTwoVoicesからは沢山の糧を貰いましたね。
リズム楽器もなくコード楽器もなく、あの2つの声(歌)のみが音楽を作っていく。けれどカスカスではなく物凄い密度。今でもあの作品は傑作だと自負してます。それぞれが強固なタイム感を持ってないと為し得ない世界です。それもエバンスやショーターの楽曲、そして変拍子等あれだけの難しい世界を。
作品として誕生し、形として残せた事は私の大切なキャリアとなりました。あれほど常に緊張感が漂うデュオはかつて無かった!これは直さんも同じです(笑)。
2.ギター、ピアノ、ベースとの三部作は、どうでしょう。初めから3部で予定
していたのですか。
〓
はい、これは初めから3部作として考えてました。
よって楽曲数も通常の作品と比べると少なくミニアルバムとなりました。
このミニアルバムを3部作品として仕上げていこう、と最初から構想があったのは確かです。
このレーベルのプロデューサー江口氏からの提案でもあり、そのような形は理想であると思いました。
そして最後にこのComplete Edition、アナログLP制作です!これも最初からプロデューサーと共に決めていた事です(^^)。最後の大仕事となりました。
3.相手は、どのように選んだのですか?それとも相手が在って、それがg。p。
b。だったのですか。
〓
それぞれの作品の相手は私が感ずるままに決めました。所謂、デュオとしてその演奏が成し得るかどうか、が一番のポイント。
中にはどんなに素晴らしくともコンボでないと映えないミュージシャンは多くいますから。ソロプレイで自分の世界を確立できてるミュージシャンでないとデュオの意味はなく。伴奏だけの世界感など興味のない私です。よって、表現において確立出来てるミュージシャンたちを選びました。そしてその表現が唯一無二であることも条件に。
まず、ギター中牟礼さん!
あんなに鋭く歌うギターは日本にはいません。伴奏もムレさんはしません。好きなように彼は歌います、常に。そこが最大の魅力!
スタンダードのジャズバラードのみを選曲しレコーディングしました。
このデュオの魅力が最大限に出る朱玉のバラードのみを。
そして、ピアノ伊藤志宏さん!
彼はジャンルを超えて見事に自由自在に即興で表現してきます。よって一番難しいであろう、その場での即興を軸に変拍子などの世界を多く選びました。選曲もアレンジもイメージも全て私が決めてます。
映像が見えるであろう彼のピアノの凄さ、それを記録したく伊藤さんを選びました。
そして3部作目は、なんとフレットレスベースの織原良次さん!このデュオは音楽的に私にはTwoVoicesには引けを取らない程挑戦でしたね!
それも選曲が凄い(笑)。
ハンコックとか、ショーターのあの異常な難曲、Infant Eyesをレコーディングした位ですから(笑)。
唯一無二でした。
織原さんしか描けないあのアンビエント空間も含め、ああ、私はなんて難しい事を記録してるのだろう、とレコーディングしながら感じてました(笑)。
4.選曲は、どのようにしたのですか。
〓
上に書きました(^^)
5.別テーク以外は、前のアルバムの録音の時、録ったものでアルバムに収録し
なかったものですか。
〓そうです!
この構想を決めてたので、レコーディング時に多めに録っておきました。
だから、出来のとても良い曲も、このLPの為にお蔵に入れておいたんです(笑)。
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