全国大会

演劇部が、全国大会なるものに出場することになった。
まさかこんな短期間で、と、正直驚いている。
一年半前は、右も左も分からぬまま闇雲に演劇をやっていたあの子達が。
全国大会に出るのだ。
全国大会。
すごい響きだ。
全国大会出場校。
それだけですごいオーラを纏っている。
勘違いしてしまいそうだ。
気をつけよう。

稽古中からずっと、日本で一番面白い芝居を作ろう、とだけ言い続けてきた。
何をもって1番かは、まったくよくわからないが、1番面白いよね、と座組全員が胸を張って言えるような作品。
それだけを目指して、とにかくいい上演をしよう。
いい上演ができたら、あとの評価は神のみぞ知るだと。

関東大会で、素晴らしい上演ができた。
タイトなスケジュールの中、全ての上演に対して全力を尽くしてくださった劇場の皆様、運営スタッフの皆様、そして、たくさんのお客様の温かい反応、そのすべての力が相まってだ。
こんな奇跡的な瞬間があるから、演劇ってやめられないんだよなぁ、と万雷の拍手を感じながら、強く思った。
そして、まさかこんなに早く評価してもらえるとは。

お互いが信じ合って、コミュニケーションし続ければ、1人では到底生み出せない、とんでもないエネルギーが生まれる。
これだけを信じて伝え続けてきて、地道な基礎練をひたすら繰り返し、それを信じてくれた生徒達が、舞台上でとんでもないエネルギーを生み出していた。素晴らしく笑えた。これに尽きる喜びはない。

多分何かしらの運は使い果たしたのだろうから、徳を積まなくては、と思う次第である。
とにかく、引き続き頑張ろう。

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